第328話 織田信長?
庭の梅が甘い香りを漂わせ、メジロが梅の花の蜜を吸っては落とし吸っては落としし始めたころ、安土城からの使者か訪れた。
「父上様の事で御相談したきことこれあり、至急、安土城に登城されたし」
と、織田信忠の書状。
詳しくは言えない内容なのだろう。
知られてはいけない話し?
「すぐに安土城に向かう、南蛮型鉄甲船は三隻をだす、二隻は継続して防衛に専念し、一隻は幸村に任せる。真田幸村は樺太に行ってくれ。俺と安土城に向かうのは柳生宗矩、佐々木小次郎、真壁氏幹、最上義康、としする。森力丸は兵をすぐに動けるように予備準備だ」
と、指示を出すと
「私も着いていくわよ。他の側室は身ごもってる可能性があるから、私と食事の世話をする桜子、梅子が着いていくわよ」
と、お初が言う。
「事と次第によっては戦になるやもしれん。その時は、大津城の蒲生氏郷に預けることになると思うがそれに異議を唱えないなら連れて行く」
「わかってます、ちゃんと真琴様の命令は守ります」
と、お初は自身の甲冑や武具の準備を始め、桜子、梅子は愛用の包丁を準備し出していた。
俺の乗る船には最大乗員数200人×3隻、600人が完全武装をし戦艦にも武器弾薬を詰め込んだ。
茨城城は一気に慌ただしくなる。
そんな茨城城には季節はずれの大雪と雷鳴が不吉な予感を漂わせていた。
5日で支度を整え城を出るとき、茶々は
「常陸の事はお任せください。お気をつけて」
と、見送ってくれた。
鹿島港で幸村と、別れる。
「幸村、樺太は頼むぞ、それとトゥルックとオリオンには、よろしく言ってくれ、会いたいが平和国家の基盤を造らねばならぬ俺には今は安土城、織田家に異変が有るほうが大事なのだ」
「はい、しっかりと説明致しますので任せてください」
幸村が乗る船は北へ、俺が乗る船は南へと出港した。
織田信長に異変?なんなのだ?
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