第215話 側室・お江と舐めお化け

 お江は16歳となり正式に側室となった。


母親である、お市様には手紙でその事の許可を願い出ると、常陸国に見送った時に側室にしたつもりだったと返事が来てしまった。


俺の平成倫理観が許さなかっただけで皆は、お江を側室として見ていたのね。


16歳と言うのは要するに平成倫理観として結婚が出来る年齢で、うちの側室は側室ではあるのだけど妻だ。


海外で耳にする第一夫人・第二夫人・第三夫人と言うように、うちではそれに近い形をとっている。


だから、お江とも婚姻の儀式を行った。


鹿島神宮宮司に茨城城に来てもらいお祓いを受け、三々九度の盃を酌み交わす。


浅井三姉妹だけでなく、桜子達三姉妹ともしてきた婚姻の儀式だ。


これで晴れてお江も側室となった。


その夜、お江が初めて寝所を共にする。


「マコと布団を一緒にするのって、出会ったとき以来のような気がする」


「ははは、あの時は足舐めたっけ、少し塩味だった」


「もう、思い出さなくて良いよ、舐め舐めお化け、ふふふっ」


「今夜からは、舐め舐めお化けは進化するぞ」


「え?」


と、戸惑うお江の口を吸って、・・・・・・・全身を舐めた。


「マッコ~~~~、そんなとこ舐めちゃダメ~~~~~~えっ、そこに?え?入れるの?え?痛い~」


翌朝朝食で、


「姉上様達も皆、マコにあんなに舐めまわされるの?」


と、朝食でお江が言うと皆が赤面しながら、みそ汁やご飯を口から吹き出し咳き込んでいた。


茶々が、


「その様なことは言うもんではありません」


お初が、


「そうよ、お江、言わないの」


桜子が、


「胸をよく舐めますわね」


梅子が、


「あれ、私よく腋を舐められますよ、しかも、顔をうずめて匂いを嗅いで」


桃子が、


「皆さまそれ以上言うと、御主人様が沸騰しそうなのでやめましょう。顔が信じられないくらい真っ赤になっていますから」


恥ずかしい。


夜の営みを暴露するのはやめて欲しい。


いくら、家臣がいない場だからって皆が俺の行動を言うのはこっばずかしくて仕方がない。


「やっぱり舐め舐めお化けなんだね、マコ~」


「ゲホゲホゲホゲホゲホゲホ、もう、その話題はやめて、お江」


「は~い、夜の舐めお化け」


舐め舐めお化け呼ばわり復活してしまった。


他で言わないでくれよ。


俺の威厳に関わるから。


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