第162話 資産
改めて確認すると俺の現在の所有金額は600,000両の小判が蔵にある。
約600億円を保有しているとのこと。
あれ?あの天下の名城名高き、姫路城って確か総工費500億円とかで建てられるはずだから、高野に作る予定の支城クラスなら余裕じゃん。
お金の心配、さほどする必要ないらしい。
新土浦城は徳川家康負担だし。
って、一応、築城奉行として誰か送っておかなければいけないな。
そうなれば、うちの家臣での年長者は、前田慶次。
安土の屋敷に戻っている前田慶次に常陸に行くように使いを走らすと、返事が返ってこない。
力丸に見に行かせると慶次は、
「荒野が広がる地には行きとうない」
と、言っているとの事だった。
しかし、隣に住んでいる前田松様にケツを叩かれこっぴどく叱られるとしぶしぶ、常陸国に出立した。
「遊び所、作ってやる」
と、言っていたらしい。
不安が残るが、意外と風流人、前田慶次。
逸脱するような歓楽街は作らないであろう。
・・・・・・あろう。
土浦の歓楽街・・・・・・。
桜川沿いに建ち並ぶソープ街は平成の世では茨城県最大級風俗街だが、流石に大丈夫だろう。
信じているぞ、慶次。
高野城も奉行を置かねばならないだろうから、幸村に頼むと幸村は素直に出立した。
「お任せください、武田流築城術の全てを活用して堅牢な城を作ってご覧にいれます」
うん、高野に作る城は、新土浦城の補助的だからそこまで力を込めて言われると不安が出てくるが、真面目な幸村、大丈夫だろう。
信じているぞ、幸村。
二人を送った後、近江大津城城下の町には高札を出した。
『左甚五郎、新城築城のため登城されたし、大納言黒坂常陸守真琴』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます