第61話 琵琶湖船のミニ旅行
約束通り、茶々に事前に連絡して大津城を見に行くことになると安土城の琵琶湖側の船乗り場には大型の安宅船が用意されていた。
蘭丸が屋敷に迎えに来た。
「上様の命で船が用意されてます」
船には、先に茶々・・・お初もお江も行くのね。
俺の姿を見るとお江が走って抱っこをせがんできた。可愛い。
小型な天守なような船橋に案内されると畳が敷かれた部屋に案内された。
まんま、和室やん。
安宅船は帆で風を受けながらさらに、櫂で兵士が漕いで進む。
ゆっくりゆっくり進む。
デッキには出て眺めては、湖面に立つ波がまだ強い秋の日差しに光キラキラと綺麗ではあったが、風は涼しくすぐに部屋に戻った。
湖のためか?船の作りのせいか?揺れは少ないが、船酔い気味になったので畳に横になると、茶々が膝枕をしてくれたが、膝枕ってそんなに心地好い物でもないんだね。
硬い。
羽毛枕のような柔らかさは当然ない。
茶々が痩せていたからだろうか?
お初とお江は船のなかを走り回っていたみたいだ。
ゆっくりなのだが陸路よりは早いらしく3時間程で建築中の大津城の本丸に作られた船乗り場の桟橋に船は着いた。
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