第52話 ガレオン船・サン・ファン・バウティスタ号
織田信長の姪の茶々との婚約が内定した。
しかも、織田信長の養女になってから俺に嫁ぐわけだから俺は織田信長の義理義理息子?
養女の夫って義理の義理の息子だろうね?
あれ?もしかして淀君様、誕生ルートはなくなったね、これは、ん?俺が淀に城を作ればありえるのか?
俺が淀城主になったら、俺が淀様じゃん!
名前よりなにより、俺の嫁ってどう言うことよ。
二次元嫁ならオッドアイの小鳩ちゃんが~って、誰かに蹴られそうだからこれ以上叫ぶのはやめておこう。
摩訶不思議、奇々怪々。
まぁ~俺がタイムスリップした段階で奇妙奇天烈なわけだ、何が起きてもそれは現実として迎え入れないとならないのが今の俺。
いつもより少し早いが、布団に入り悶々と考えていた。
耐衝撃型スマートフォンの画面に映し出される幼馴染み萌香の写真を見ながら。
って、あれ?そう言えばこの写真、萌香も一緒にうちの家族と宮城に行った時のやつだ。
宮城の七夕祭りに行ったついでに石巻市のサン・フアン・バウティスタ号見に行ったなぁ~。
ん!ん?ん?あれ?これってヤバくない?
これ、伊達政宗が建造させた西洋式の軍船だよね?
ガレオン船とか言うタイプじゃなかったかな?
うわ~うろ覚えの記憶がもったいない。
スペイン村?っちがう違うスペイン国の冒険家だか船長だかが監修で作るんだよ確か、今から20年くらい後に、そのぐらいなら今から造れなくないかな?
世界で初の鉄甲船を作った織田信長だもん、出来なくはないはず。
あれは安宅船が基本型だから、船底の強度の不安と速度が遅くて外海には不向きだったはずだけど、鉄を張って防御性能万全、攻撃力も大砲を積んでいる、波の静かな近海ならこの時代の最強の戦艦であったのは間違いない。
それを安宅船型からガレオン船型にしたらどうなる?
七つの海の支配者になれるのではないか?
大英帝国と渡り合えるはず、よし、提案してみよう。
ガレオン船型鉄甲船の事を考えていたら、恋愛のモヤモヤはどこかに消えていた。
戦艦ってのは男心をワクワクさせるものがある。
まぁ~映画は潜水艦物のが好きなんだが。
しかし、仙台市立博物館の模型とか、説明書きとかも見たはずなんだが、なぜに写真撮らなかったかな?
って、タイムスリップなんかしないと思ってたからやん俺。
写真はしょうがないとしても説明くらいちゃんと覚えておけばな~。
サン・フアン・バウティスタ号の監修した人覚えてれば、現実味が増すんだけどなぁ~。
伊達政宗の命でスペインに行く慶長遣欧使節団の支倉常長の名前までなら教科書にも出てきたから覚えてるんだが、肝心な事を覚えていないのが残念だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます