第14話 幼女二人目キタ―
次の日からも朝早くに子供が来るようになっしまった。
朝日が5時にはがっつりと部屋に入って来るので、俺は朝方になると布団を被っている。
「よいしょ、あしょぼ~」
っと乗っかって来る女の子はそんなに重くはなく暴れるわけでもないので特に嫌なわけではないが、布団に上るのは止めて欲しい。
布団の隙間から見える足を突いたり舐めたりしていると、
「きゃははは、くちゅぐったい~」
と、喜んで笑っていた。
ロリコンではないからね、マジで。
布団から出るのがめんどくさいだけだからね。
す~っと襖の開く音が聞こえると、小声で声が聞こえた。
女の子のようだ。
「お江っ何してるのよ」
「あ、初姉様、舐め舐めする布団虫と遊んでいるの」
ん?そ、それは、俺の事?
「妖怪でもいるの?」
と、布団で丸くなっている俺を蹴ってきた。
優しく。
と、ちょうど隙間に入ったらしく一人目の幼女より一回り大きな足が入ってきた。
思わず舐めてやった。
ベロンベロン。
少し酸味があるかな?
布団から引き抜かれる足。
「うお~、なんだこいつ、わらわの足を舐めるとは」
と、ぐりぐりと強い力で布団をかかとで蹴られているみたいで、流石に痛い。
布団から出て叱るかと、思ったころ、また大人の女性の声で、
「姫様~お江様~お初様~どちらですか~」
と、聞こえてくると、
布団はスッと軽くなり、
「またくるね~妖怪舐め舐めおばけ~」
と、消えていった。
俺は妖怪なの?おばけなの?
織田信長にそんなに小さな娘二人もいたかな?と、疑問には思ったが時計を確認するとまだ6時30分にもなっていなかったので二度寝をした。
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