破片

チキン

一話完結

もうダメかもしれない、を通り越した。


心は黒色。ただのまっさらな黒色じゃなく


マジックでぐちゃぐちゃに塗りつぶしたような黒色。


ただの黒色よりタチが悪い。


夜は荒れ、昼は何かを探してる。


雲をつかむように何かを見つけようとする。


周りがとてもまぶしく見え、避けるように歩いてゆく。


人の顔なんて覚えていない。


まったくの他人なんだから見る必要もないし、覚える必要もない。


自分を表現するしかない。


それしか方法はない。


自分を表現していれば、やがてそれは破片となるだろう。


完成形はわからないけど


今はその破片で満足している。


救われる破片で満足している。


その破片を大事にしてゆこう。

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破片 チキン @green4649

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