考える男

一話完結

それは最適か？

最良で最善で最高の選択なのか？

それで私は満足できるのか？満たされるのか？

私のこの一つの選択で今日一日の幸せが保証されるのか？

私のこの選択が正しければ、私はきっとこの選択を続けるだろう。

飽きるまで、嫌気がさすまで。

そして飽きてその選択をやらなくなった頃、ふと思い出してまたその選択をすることだろう。

そこまでの重要な選択だ、これは。

さあどうする。

他にも選択肢はあるぞ、ホントにそれでいいのか？後悔はしないのか？それを選択して最後まで貫くことはできるのか？

全神経を集中しろ、五感を研ぎ澄ませ、

そして感じろ。

水脈を掘り当てるアレみたいになるんだ、アレだ、絵は浮かんでるんだけど名前が浮かばない、

なんとかエイジング？ダズ、ダフ、ダ…

エンゲイジリングは違うよな、あれはなにかの指輪だ、

とにかく、

おまえの指は水脈を見つける時のアレと化せ！

もしくは金属探知機のアレと化せ！

さぁどうする？迷いすぎてガクガクしてきてんぞ、どこかしらがガクガクしてきてんぞ、

さあ、さぁ、あとは口から自然と出る言葉に任せろ、吐き出る言葉に身を任せるんだ。

……。… 、

「すみませんピザマン一つください」