手術前夜に思ったこと

ここまで随分とふざけてツラツラと書いてきたが、

手術前日の夜には、

少々感慨に耽ったものだ。


いよいよ、手術。

取ってしまう。

やっと、不正出血が終わる、

でも、生理も来なくなる。

もう子供が産めない。


生理がめんどくさいもの、としか思っていなかったけども、

子供が産めない体になるのは、

惜しいと思った。

自業自得だし、身から出た錆だし、と

往復ビンタをかまされそうだが、

惜しい、以外の言葉が見つからない。

後悔、じゃない。後悔したってしょうがない。

それが私の思考だ。


今から、誰かとセックスをして、

受精卵ができたとして、

それを、どっかで保存して、、、

なんて、馬鹿なことを考えたりもした。



だが、私の場合、子宮全摘なだけであって、

卵巣は今も、私の中で立派に活躍中だ。

おかげで、更年期の症状も出ていない。

卵巣まで取るような場合だと、

更年期症状も相まって大変だ、と誰かが言っていたが、

失礼な言い方になるが、

下をみればもっと下がいるし、上でも同じことだ。

自分のその時の現状と、戦うしかないし、

戦うのは自分以外の誰でもない。


話が逸れてしまったが、

残っている卵巣から卵子を取り出して、

人工的に受精させることも、

今の医学では可能らしい。

だが、私には子宮がないので、

受精卵を10ヶ月育てるお腹がないのだ。

私の卵子から出来た受精卵を、

違う人のお腹で10ヶ月大事に育ててもらい、

生まれた子は、遺伝子的には、私の子になる。

が、書類上は私の子にはならない、というのが、

今の日本の法律らしい。

これについては、私じゃないもっと偉い人が、

いろいろ議論しているので、

ここではやめておくことにする。

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