第33話 魔剣とアンジェ!
残るは魔剣だけだ!この魔剣は、レイピアやサーベルって形の剣だったので
アンジェでも装備できそうである!片手剣で真っ直ぐな剣だからレイピアに
なるのかな?長さもアンジェに合ってそうだな、重さもそれ程でもない!
何って言っても魔剣なのである!魔力のない俺が扱えない品物である。
此処は、アンジェの戦力増強を優先するべきと判断した俺は、アンジェに
魔剣を使うように進めたのだ。
風の魔剣みたいだと、アンが言い出したのだった!ヨハン爺さんも風の精霊
の匂いがするとか、言っているから、この魔剣は風の加護がある魔剣なのだ
ドルイドと風の精霊は仲が好いのかも知れない!
アンジェに魔剣を使わせてみたが、魔剣との相性も好い!これでアンジェも
戦力として前線で戦える、後方からの魔剣での援護にも期待できるから、
大いに助かる。
魔剣の威力も悪くは無い!風の衝撃はで相手を切り裂く、それが此の魔剣の
特徴なのかもしれない、ファントムが使ってた時は、風の精霊の加護は発動を
していなかったのは、単に精霊が邪悪な者を嫌がってた、だけなのかも知れない!
アンジェが、近くの木に魔剣を振るうと、風の精霊が木を目掛けて攻撃を解き放っていた。鋭い何本もの風の刃が、木を目掛けて飛んで行き、木の幹や枝を切り裂いたのである!
アンジェも魔剣を気に入った様子で、大事にすると言っているのだ。本人が気に入ったのなら、それに越したことはない!
アンは森の精霊だから、植物の精霊の加護しか駄目なのだ、風の精霊の加護は受けれない!ヨハン爺さんも、そうである!ヨハン爺さんは、複合精霊だから、火の精霊と植物の精霊の加護でないと、駄目なのである!
つまりは、アンジェが適任者って事になる!
この魔剣の柄や鞘が、ボロボロだから修理したいんだけど、アンジェが許可を出してくれるかな?本人に聞いてみようかな?職人の俺からしたら綺麗な剣の方が、やっぱり使うなら好いに決まっている!
......................................................
{性能調査の帰りに}
アンジェ!魔剣の事で気になった事があるんだけど!
「私の魔剣だからね!あげないわよ。」
魔剣が欲しいとかじゃないから!魔剣の柄や鞘が
ボロボロなのが気になってるだけ!
「あっ!これね!」
そうそう!修理とかに出してみない?
「そうね~修理に出したら、幾らくらい掛かるかな?」
もしも銀貨1枚でも、物が物だからね!修理する価値はあるよ!
「金貨20枚の魔剣ですものね!」
アンジェ!金貨20枚の魔剣とかを町中で、言いふらさないでよ!
「私も世間知らずな、お姫様じゃないのよ!解っているわよ。」
そうですか.....
『儂の魔力増幅石の杖も、綺麗にしたいんじゃが.....好いか?』
〈ボクの魔力増加石の杖を今使ってる杖に、石だけ移植できないかな?〉
杖とかは、大きな街でないと良い職人が居ないと思うよ?
『カザルヌオーヴォの町に着いたら、杖を綺麗にしても好いか?』
〈ボクの杖も、カザルヌオーヴォの町で改造したい!〉
そうだね!町に着いたら、先に武器屋で杖を頼んでから、ダンジョンに行こうか!
≪やった~!≫
アンジェの剣は、此の町の武器屋でも出来るから、此の町でする?
「私も、カザルヌオーヴォの町の武器屋で好いわよ?」
いや.....武器屋さんは忙しいだろうね!杖が2本に剣が1本となると!
「時間が掛かってしまいそうね!そうなると此の町で修理するわ」
町に戻ったら、武器屋に直行で好いよね?
≪うん!≫
......................................................
{町の武器屋にて}
「すいません!」
【いらっしゃいませ!今日はどの様な御用ですか?】
「この剣の柄と鞘の修理をしに来ました。」
【柄と鞘のデザインはどれにしますか?此の中から選んで下さい。】
「一杯あるわね!」
アンジェ此れなんって好くないかな?
「どれよ?」
これだよ!
「花柄ですって.....レオン貴方それでも職人なの?」
職人は職人でも、皮の職人だからね!
「センスを疑うわ.....」
〈アンジェには、此れが似合うよ!〉
「アン!ステキな柄じゃない!気に入ったわ!」
〈鞘のデザインはね、此れとかと組み合わせると、如何かな?〉
「アン貴女は、天才なのかも知れない!」
〈本当に?ボクって天才なのかな?〉
『アンの組み合わせは、女性には好まれそうじゃの!』
〈でしょ~~!〉
『レオンの組み合わせは、儂は好きじゃぞ!男の好みじゃわい!』
だよね~ヨハン爺さん!
『男性と女性のセンスの問題じゃな!』
「レオンのは、花柄でも家紋みたいなが嫌なのよ!」
カッコイイと思うんだけどな?
〈カッコイイよりカワイイ方が好いんだよ!〉
「本当にレオンは、女心が解ってないわね?」
ごめんね!女心が解らなくて!
『レオンは、職人気質じゃからの!』
【お客さん!デザインは決まりましたか?】
「はい!此れにします。」
{可愛いデザインの柄に、森をイメージした鞘が
アンジェが決めたデザインだったのである。}
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