第32話 宝探しが終って!
お城には、叙霊用の聖水を捲きながら町まで戻ったのである。
聖水で清めてしまえば、レイモンドさん達だけで宝物を運び出せる
からだが、運び出す時の護衛も頼まれたが、流石に銀貨1枚以下だと
アンジェも渋い顔をして依頼を受けなかった!
軽く見積もっても、金貨100枚以上の儲けがあるのだから、護衛料は
金貨1枚とかにして貰いたかったみたいだ?そこはアンジェの意見に
俺も賛成である!安い依頼は、他のパーティにでも廻して俺達には、
戦利品の鑑定と言う大事なお仕事があるのだから!
そんな安い依頼をこなして等、要られなかったのである!
リッチの杖・ファントムの杖と剣・胸当ての後ろの革が戦利品なのだ!
杖とか剣の鑑定ならば、冒険者ギルドか武器屋に行くしかない!
アンジェにどちら行くか聞いたら、冒険者ギルドで値段を聞いて安か
ったら、武器屋で鑑定をすると言ったので、そうしようではないか!
まずは、冒険者ギルドに行くしかない!護衛の依頼料も貰わないと行け
ないからね!
......................................................
{冒険者ギルドにて}
【依頼完了ですね!少しお待ち下さい!】
受付のお姉さんが、依頼を確認しに行ってる間に俺たちは、鑑定依頼を
冒険者ギルドに頼んで来たのである!
【お待たせしました!依頼の確認が出来ましたので、依頼料の銀貨1枚です。
それと武器の鑑定を頼まれた様ですが、少し待ってくださいね】
ギルドの鑑定人も、鑑定するのに苦労して要るのだろうか?時間が掛かってるそうだ。安物の武器などだったら、直ぐに鑑定も終って金額が表示されるのだが、
今回の杖2本に剣1本には時間を要している!此れは高額な武器なのかも知れない
待つ時間に皆で、あれやこれやと言い合って待っていた。
「あの杖とかが高いのよ!1本金貨10枚とかするんじゃないの?」
『いや剣が魔剣なんじゃって!』
〈杖だよ!あの1本の杖に凄い魔力を感じたんだ!〉
俺は胸当ての裏に張ってあった、胸当ての革が凄い値段になると思う!
≪えっ?≫
「レオンはほっときましょう!」
≪そうじゃな・うん!≫
なんだよ!武器意外でも好いじゃないか!
俺が文句を言ってたら、冒険者ギルドの受付から呼ばれたのである!
【パーティ・子猫さん!】
「はい!此処です!」
【お待たせしました!凄い物を獲得されましたね!】
「説明してもらえますか?」
【杖から行きますね!この杖は、魔力増幅の石が埋め込まれた
杖ですので、お値段も何と金貨30枚になります!】
此れは、リッチが装備していた杖みたいだな?
【2本目の杖です!この杖は、魔力増加の石が埋め込まれた杖でした。
お値段は金貨で35枚となります。】
ファントムの杖みたいだ!
【最後に剣なのですが、骨董品と思いきや魔剣だったので、
お値段も破格の金貨20枚とさせて頂きます。】
ファントムの剣だな!
【合計で金貨85枚になります!】
「ありがとうございます。鑑定料は、お幾らですか?」
【鑑定料は、銅貨3枚になります!】
「銅貨3枚です。」
【確かに受け取りました!】
......................................................
{スカファーディ町の外れ}
「ねぇ~この杖をヨハン爺に装備させたら魔法が使えるかな?」
『使えると好いの?』
ヨハン爺さん.....顔がにやけてるよ!
〈本当だね!〉
「ヨハン爺、試してみてよ!」
『解った!試し撃ちを始めるから、気をつけるのじゃぞ!』
そう言うとヨハン爺さんは、魔力増幅石の杖を持って魔法を唱えだした!
杖の先に、炎の玉が生み出されている!これがヨハン爺さんの魔力なのか?
ヨハン爺さんが解き放った、火炎弾が凄い勢いで、平原に生えてる一本の
木に当たった瞬間、物凄い爆発音と衝撃が俺達を襲ったのである!
「何よ!その出鱈目な威力は?」
『うほぉ~儂の若い時の魔力量みたいじゃわい!』
〈ボクにも貸してよ!使いたい~~!〉
続いてはアンが、魔力増幅石の杖を持って魔法を唱えだしたのである。
ヨハンと一緒で、物凄い衝撃と音が俺達を襲っていた。この2人は精霊
だから、人間とは規格が違いすぎるのである!
続いては、2本目の杖をヨハン爺さんが持って魔法を唱えだした。
此れは魔力増加石の杖である。ファントムからの戦利品だった。
「2本目の威力は、どの位なの?」
『ファイアー・アロー!』
先程と同じ場所に、魔法を解き放ったヨハン爺さんだった。
これまた、先程の威力の倍の衝撃が俺達を襲ったのである!
『何じゃこれは?凄まじい威力じゃな?』
「こんな威力の魔法を洞窟とかで撃たれたら、私達が死んじゃうわよ!」
ヨハン爺さん.....この杖は封印するよ!
〈封印する前に!ボクにも試し撃ちさせてよ!〉
そう言うとヨハン爺さんの手から、魔力増加石の杖を奪い取ったアンは
杖が重過ぎて、杖の下敷きになったのであった.....
〈アンジェ!この杖を少しだけ支えててくれるかな?〉
「それは好いんだけど、私の魔力を吸われないかしら?」
〈大丈夫だよ!〉
アンの2度目の挑戦が開始されたのである!杖の先から緑の魔力弾が
生み出されて膨らんで行き、解き放たれたのである!その威力は
先程のヨハン爺さんのファイァー・アローと同じ威力だろうか?
それか少し威力が落ちた位の衝撃が、俺達を襲っていた!
〈アンジェ!今の見てくれた?〉
「あいたたた.....衝撃で飛んできた小石が当たったわ」
『何処に当たったのじゃ?見せてみよ!』
そう言うと、ヨハン爺さんは植物の葉をアンジェの傷口に当てていた!
「ありがとう!ヨハン爺」
『この葉はな、打身とかに良く効くんじゃ!直ぐに痛みも消えるわい』
〈アンジェごめんね!〉
「アン大丈夫よ!気にしないでね!」
〈アンジェ!〉
アンはアンジェの胸に飛び込んで泣いていた。アンもまだまだ子供である!
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