第29話 宝探し!その3


ゾンビの群れに、アンジェが叙霊魔法を放ったのを見計らって

ヨハン爺さんが、弓の矢を放つ!それで、3体のゾンビを葬って

いたのである。残りのゾンビは4体なのだが、アンジェとヨハン

爺さんで、何とか倒せそうである!危なくなれば、俺のクロスボウ

から援護の矢が放たれるから、アンジェ達は安心して戦っていた!


そして、残りのゾンビも安全に倒して行った!


近くの部屋から、探索を再会して行くレイモンドさん、部屋の中の様子を

慎重に伺ってから、中に入るレイモンドさんなのだが.....レイモンドさん

が部屋の前で、動こうとしなかったのでアンジェが、動かない訳を聞いている



「レイモンドさん何で部屋に入らないんですか?」

【嫌な予感がしてな.....入るか迷っているのじゃよ!】


「嫌な予感って.....何かがあるって事ですか?」

【んっ.....胸騒ぎが止まらないのだ.....】


「ヨハン爺さん・アンちょっと来て貰えるかな?」

〈アンジェどうしたの?〉

『どうした?』


「レイモンドさんがね、部屋に入らない理由が、嫌な予感がするからだって!」

『それは、危険予知か何かの魔法なのか?』

〈その可能性もあるよね~!〉


「アン!悪いんだけど、飛べるアンが先に部屋に入ってよ!」

〈そうだね!飛べるから床の罠には引っ掛らないからね!〉

『それが無難じゃな!』



アンジェ達の話し合いも終って、アンが先に部屋に入る事が決まった!

飛べるアンは、罠に掛かる率が低いからだ。


〈ねぇ~此処に魔方陣が刻まれてるよ!〉

「その魔方陣は壊せるの?」


〈大丈夫と思うよ!それ~!〉


そう言うと、アンは魔方陣を破壊したのである!転位魔方陣だったのかも

知れなかったので、早めに破壊して正解である!


「レイモンドさん!魔方陣は破壊したので、部屋の中に入れますよ!」

【やっぱり罠があったか!】


そう言うと、レイモンドさんは部屋の中に入って、調べ始めたのである!

レイモンドさんが、何かを見つけたようだ!アンジェを呼んでいる。


【この壁の所が、変じゃないかな?】

「隠し扉のスイッチですかね?」


【よし!押してみよう。】

「みんなスイッチを押すから注意してよね!」


アンジェから注意するように声が掛けられたのである!


{ガッコン}


スイッチを押して、暫くすると壁が動き出していた。

どうやら、隠し扉が作動してるようだ。

扉が動かなくなってから、中の様子を伺ってから

扉の先に進んでいく、アンが先頭を進んでるようだ!


〈止まって!此処に何かあるよ!〉


アンが何かを見つけたようだった?


「何を見つけたのよ?」

〈床の所にスイッチがあるよ!〉


どうやらトラップの様である、皆は慎重に罠を踏まないように進んだ!

見つけたトラップには、ちゃんと目印か破壊して進んでいるのである。


そうして、細い通路を進むと小さな部屋に、普通の大きさの部屋に出た。

何かがある訳では、ないのだが作りが立派すぎるのが気になった?


【この部屋の作りは、立派な作りをしておるの!】

『何かが隠されておるのかの?』

「アン!トラップを先に探してくれる?」


アンジェが、アンに指示するとアンは、素早く罠を探し出していた。


〈3ヵ所ほど罠があったよ!全部に目印してあるからね!〉

「アン!ありがとう」


これで、この部屋の罠は全てと思いたい、罠の心配も無くなったので

部屋の探索に移る、レイモンドさんがまた、何かを見つけたようだった!


部屋の壁に、埋め込み式の隠し扉を見つけたようだった。

そしてスイッチを押すと、小さな部屋の中には宝箱が隠されていた。


【気をつけて、宝箱を開けてくれ!】

『任せてくれ!』


ヨハン爺さんが、宝箱を開けようとした瞬間に、細い通路の方から音がした

俺とアンジェが音の方を警戒してると、また奴が現れたのである!


「レオン!またリッチが来たわよ!」

解っているアンジェ!クロスボウの矢は効かないから、アンと場所を変わる!

〈任せておいてよ!〉


俺とアンは場所を交代すると、直ぐにアンが土魔法を放ったのである。

アンの土魔法はストン・アローであったが、リッチには効果あるかは不明

足止めを目的とした、魔法なのかもしれない?


俺はレイモンドさんの、横に立ってレイモンドさんの護衛に徹した!

ヨハン爺さんはと言うと、まだ宝箱を開けている最中である。

こんな時まで、宝箱を開けなくても良いのにと、俺は思ったが口には

出さなかったのである。


「アン退いて!叙霊魔法を放つわよ!」

〈うん!アンジェお願い。〉


アンとアンジェの攻防は、徐々に激しさを増していた!

リッチも攻撃されれば、攻撃を仕返してくるのだから当然である!

リッチの魔法も部屋の中まで、届く距離にまで迫ってきていた。


『よし!宝箱が開いたぞ!』


戦闘中の最中に、ヨハン爺さんの嬉しい声が響いていた!

その声を聞いたレイモンドさんは、直ぐに宝箱に向かったのである。

レイモンドさんは、宝物を鑑定しだしていた、だが戦闘は続いている

ヨハン爺さんも、リッチとの戦闘に参加したので、アンジェとアンは

大分、有利に戦闘を進められる様になったらしい、このまま行けば

リッチも倒せるかもしれない!


リッチを倒せたら、ドロップ品は俺達の物になる予定だ。そう言う契約

を結んでいるのである。


あっ!ヨハン爺さんの矢が、リッチの動きを止めた時に、アンジェが

すかさずに、叙霊魔法を撃ち放っていた。それが決めてとなりリッチが

倒せたのである!


「やったわよ!リッチを倒したわ」

〈やったね~!流石はボク達だね。〉

『苦労させられたわい!』


慎重にリッチの側に、アンが飛んで行ったのである。アンの安全確認後に

アンジェがリッチの側に向かった。そうして、戦利品の物色をしていた。


「アン此れ見てよ!高価そうな杖を持ってたわよ!後は指輪!」

〈見せて!見せて!うわぁ~ボロイ杖だね.....〉


そんな会話をしている2人であった。


レイモンドさんの方は、何やら真剣な顔している!何か発見したのだろうか?

そして、皆を呼び集めだしたのであった。


【大変じゃ!みんな集まってくれ!】

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