第28話 宝探し!その2


古城の城壁に穴が開いている。此処から古城に侵入するのが

良いのだろう!


他に侵入できる場所を知らないから、仕方が無いのである!

危険だとしても、そこに行くしか道はない!


レイモンドさんは慎重に中をうかがってから侵入を

試みているが、他のメンバーは結構雑である。


オレも最後に城の中に侵入したのだが、ジメジメして空気が淀んでいる

今まで空気が、美味しいと思った事は無かったが、此処に来ると空気の

美味しさが実感できるのである。


この部屋は、何に使われていた部屋だったのだろうか?今では以前の

面影さえ残しては居なかったのである。




レイモンドさん!此処の部屋は何に使われてた部屋なんですかね?

【この部屋は、多分~衛兵の詰め所か何かだと思うぞ?】



衛兵の詰め所か、なら衛兵の亡骸が出て来て、もおかしくは無いな!

何時出て来ても、対応できる様にクロスボウに矢を番えておこう!


何やたら、遠くから聞こえて来た様な?何であろうか?

んっ!やっぱり衛兵の骸骨兵が数体歩いて来ていたのである。


『此処は儂に任せておけ!』



そう言うと、ヨハン爺さんは弓を構えてから、矢を放っていた!

精霊の弓の威力は高く、瞬時に3対の骸骨兵を倒したのである。



「連続で弓を使わないようにねヨハン爺!」

『うむ!わかったのじゃ。』



アンジェがヨハン爺さんに弓の使い過ぎをしない様に注意をうながした!

弓を連続使用してヨハン爺さんが、疲弊するのを防ぐ狙いもある為だ!


ヨハン爺さんとアンは詰め所の隣の部屋に向かうようだ。

俺もその後に続くとしよう!


部屋の中には、メイド服のゴーストが漂って居たので、アンジェが

浄化魔法を使っていた。浄化魔法で浄化されたゴーストは霧が晴れる

ような感じで、天国に向かったのであろう?浄化されたのである。


レイモンドさんが、部屋の中を物色して行く!俺とアンジェもレイモンド

さんのお手伝いである!ヨハン爺さんとアンは部屋の外で左右の警戒を

していたので、安心して物色ができていた。


レイモンドさんが何かを見つけたようである!俺とアンジェはレイモンド

さんに近づいて、見つけた物を見せてもらった。



此れは何ですか?只の置物ですかね?

【んっ!何かの部品なのかも知れないぞ?】

「もっと高価な物を見つけましょう。」



アンジェは、そう言うと、また探し物をしだしたのである。

俺も興味を無くしたので、探し物を再会した!


部屋を探し終わると、レイモンドさんは部屋の入り口の右の壁にx

を付けていた、外に出ると、またxを部屋の入り口に付けていた。

解り易くする為の目印なのであろう!


探し終えた事を、ヨハン爺さんとアンに言うと、また隣の部屋と順番

に進んでいったのである!



この階の半分位まで来た時に、また敵の襲撃があったのである!



骸骨の魔法使い、つまりはリッチと遭遇したのである!下級のアンデット

の魔法を使う死霊系魔獣ではあったが、戦ってみると魔法を使う分だけ

今までの骸骨より、厄介であったのである。




アンジェ無理しないで、ヨハン爺さん援護してあげてね!

「無理はしないけど、リッチの魔法が邪魔で浄化魔法が撃てないのよ。」

『アンジェ少し待っておれ!儂が動きを止めて見せるわい!』




そう言うと、ヨハン爺さんはリッチに向けて、弓の矢を放ちだしていた。

アンも援護しようと、植物のツタを出して、鞭にして戦っていた。


アンのツタには、魔法でも掛けたのかと思う位に、白く光っていた!

神聖魔法でも、レイモンドさんに掛けて貰ったのかも知れない?


アンの鞭が、リッチに当たる度に、リッチが嫌がってるのが解った!

このまま戦いが続けば、確実にリッチを倒せる。そう思っていたら

後ろの廊下から、援軍の骸骨兵が2体現れたのである。


アンジェ!後ろから骸骨兵が2体迫って来ているよ!俺はそう言うと

クロスボウの矢を一番近い、骸骨兵の頭部に放っていたのである。

次弾装填!そして2体目に向けて、瞬時に頭蓋骨目掛けて矢を放つ!


頭部が無くなった骸骨兵は、アンジェが瞬時に浄化していったのである。

レイモンドさんは、ヨハン爺さんとアンの援護に回っているので無事である


俺とアンジェもリッチの側に詰め寄っていた。そうするとリッチが逃げ出した

不利と覚ったのか、撤退した様子である。


アンは逃すまいとして、深追いをしてしまい、俺達と少し距離が離れて

しまっていた。そうするとアンジェが、すかさずにアンに止まる様に

命令して、アンの暴走には至らなかった!


無理に倒さなくても、後で出会った時に止めを刺せば、安全に倒せるとの

アンジェの判断だったのである!アンジェの判断は正しいと俺は思った!


深追いして、アンにもしもの事が起こってからでは、遅すぎるからである!

そうなる前に、パーティリーダーは、メンバーを止めないと悪いのである。


リッチが退いたので、また各部屋の探索を再開して行った。


何処の部屋も苦労して探した割には、碌な物が無かったのである.....

リッチまでいる古城に、何もお宝が無いって事は無いであろう。

この周辺には、高価な物が無いだけだと信じて、もっと奥に進む事にした。


下の階に続く階段を発見したので、レイモンドさんが慎重に下の階の音を

聞いていたのである!


レイモンドさんの横には、邪魔にならない様にアンが傍らで飛んでいた。

動く音は聞こえるが、近くで音はしないと言う事なので、下の階に降りた

のである!



そうすると、そこにはゾンビの群れが居た!

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