第17話 押すな押すな!

『どうして、お主は封印されたんじゃ?』

〈えっ!?封印?ボクが?〉


「封印を解いたのは私よ!」

アンジェは少し黙ってようね。


〈此処って何処なのかな?家と違う場所だよ。〉

『此処はだな、ピエモンデ州って場所じゃぞ!』

「正確に言えば、ピエモンデ州・リーヴォリって町の近くよ。」

町から3日位離れた場所かな?


〈ピエモンデ州・リーヴォリの町?ボクは知らない地域だね。〉

『お主は何処に、今までは住んでいたのじゃ?』


〈サヴィニール・タンプルって町が一番近い町だったかな?

         そこから5日くらい離れた所に家があるんだ。〉

『儂の家があるペリグーから10日位行った場所じゃな!』


「って事は?この娘の家に行くには、

  ペリグーから15日~20日位は、時間が掛かるって事なのかしら?」

『多分、そうじゃないかの?』


おやっさんの家に向かうのだから、ついでに行って見る?

「えっ~~~行くの?」


〈家に帰れるの?〉

『儂が家に帰るから、序でじゃよ!ついで!』


〈序ででも、ボクは嬉しいよ!〉

良かったね。


「でぇ~~アン!貴女は私に何をくれるのかな?」

〈へっ!?〉


『儂はな、この者達に貯めこんでる財宝をやるぞい。』

ヨハンじいさん!期待してますよ。

「価値の高い財宝を頂戴よね!」


〈ボク何もあげれる物がないよ.....ボクの家って貧乏だし。〉

「へっ!?」


「助けてあげたのだから、お礼をしないと駄目なのよ!」

『そうじゃぞ!お礼をしないと、この小娘は何をするか解らんぞ!』

うんうん!アンジェは危ないからね。


「2人は黙りなさい。」

≪はい.....≫


〈ボクに出来る事で、お礼をするのは駄目なのかな?〉

「それでも良いわよ。それで何が出来るのかしら?」


〈ボクの得意な事はね!魔法なんだよ。〉

「ほ~魔法が得意なのね?前にも、そんな事を言ってた精霊が居たわね?チラッ」

『なんじゃい!文句あんのか?』

はいはい!喧嘩しないの!


〈見ててよ!アーク・ニードル〉



{10分後}



〈アーク・ニードル!アーク・ニードル!あれ?〉

「この展開は予想できてたわ.....」

『うっ.....』

ヨハンじいさん.....気にしないの......


〈アーク・アロー!〉


ボォ~ッシュ!..........ガッシャン........


「合格!」

『なんじゃとぉ~~~~!?』

ヨハンじいさん......


{レオンがヨハン爺の肩に手を置いた}


『なんじぁ?』

魔法だけが攻撃手段じゃないよ!


『お...おう...ありがとうな......』

うんうん


〈あれ?魔法が撃てたよ?何でかな?〉

「此処の場所が魔力貯まりだから、

    消費してた魔力が回復したのじゃないの?」


〈そうなのかな?ボクには良くわからないよ。〉

『そうなのかな?儂も一発撃ってみるぞい。』

「ちょっとま....ちな....さ.....」


『ふんがぁ~!アローファイアー』


グォ~~ン.........バシュ..........ドカン!


『おっ!やったぞい。魔法が撃てるぞ!』

やったね!ヨハンじいさん。


「何でヨハン爺に魔法が使えるの?此処の場所が関係あるのかしら?」

『なんでじゃろうな?詳しくは解らんぞ?』

不思議だよね?世界の神秘って奴かな?


〈何処かにボクの袋がないかな?〉

≪袋?≫


袋何ってあったかな?

「知らないわよ?」


『この台の中を調べてみるぞい。手伝えレオン!』

うん!じいさん待ってよ。


『ほら~動かすぞ!いちの...にの...さん...』


ガガァァァァァァ~


{台を動かしたら、台の下に浅い穴が開いていた}


〈何か一杯あるね?これボクのじゃないよ!〉

『どれどれ?儂に見せてみよ!』

俺にも見せてよ~!

「リーダーの私が先に見るんだからね!」


≪じゃまよ~!・儂にみせい・ボクのボクの?・アンジェ押さないで!≫


{醜い争いだ事......}


{30分後?擦った揉んだが終った?}


「こう言う時はリーダーが先に見るものなの!解った?」

≪解った解った!≫


「この袋は何かな?中から小さなメダルが出てきたわ。」

〈これは...神族が使うメダルじゃないの?〉

『ん?メダル?どれどれ?......確かに神族が使うメダルに似とるの?』

メダルはアイテム袋に入れておこうよ。


「うん!なら次はれね?何かの像だけど...誰か知ってる?」

ただの置物ではないのか?』

〈魔除け的な物かな?〉

魔除けなら俺が1個持ってるよ!


「なら此れも私のアイテム袋に入れておくわよ。

             続いて此の短剣は何かな?」

『此の短剣は、魔剣じゃろうな?火の精霊の匂いがするぞ。』

〈うん確かにね。火の精霊の匂いだね!〉

匂いで解るのね?


「自伝みたいな本が出てきたわよ?」

『どれどれ?......今日の実験では、危険があるので.....何じゃ此れは?』

〈ゴミだよね?捨てちゃおうよ。〉

捨てるのは早いかも知れないよ?アンジェ保管しててくれる?


「うん!次のは?水晶?」

〈これ!魔力の水晶じゃないの?ボクに頂戴?〉

『なぁ....なんじゃと!儂が貰おう!』

お高い水晶みたいだね?アンジェ保管してね!


「うん!此れは私が保管します。

      次は何かな?盾だわね?」

〈盾だね?〉

『ちょっと見せてみよ!』


「重たいわ.....」

『どいとれ!ほい.....ふむ!』

ヨハンじいさん!何か特別なものなの?


『いや...見た感じは普通の盾じゃな?』

「よく軽々と、その重たい盾を持ってるわね?」


『別に重くは無いぞ?』

俺にも持たせてよ......どれどれ?......ん....ふん!

         無理!俺には重たくて持てないよ!


「ならヨハン爺が持ってていいわよ。」

『ま~盾があれば防御が楽に出来るからの!助かるわい。』


「他には.....何これ?」


{アンジェが見つけた物とは?}



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