第9話 危険は向こうから来る

{前回、ナレーターの暴走で幕を引きをしたが、2人はまだ街に居た!}


こんな、デコボココンビを殺すには、まだ早い!

俺は死なないからな!絶対だぞ!いいな~ナレーター!


{チッ.....面倒くさいな.....早く終らせて、次の企画に移りたいんだけど.....}



ふっ.....笑止.....



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{大きな街から、3日程移動した街道にて}


アンジェさん、グレーウルフは何処かな?

全然姿が見えないね?何でだろうね?道に迷ったからかな?

「煩いわね~静に歩けないの?魔獣に気づかれるでしょ。」


でもね~グレーウルフが姿を現さないと、こっちも仕事にならないんですけど?

仕事をしましょうよ~仕事がしたいな~仕事ぉ~

「くっ.....解ったわよ!私が道に迷ったのが原因で、迷子になってごめんなさい。」


うん、人間素直に謝れば、何事も丸く収まりますよ。

「きぃ~~~この.....!.....レオン聞こえた?」


嫌な感覚、こっちを見てるのかも?

「ぽいわね。」


クロスボウに装填しときます。アンジェも武器を取り出してください。

「言われなくても、構えてるわよ。」


{ガサガサガサ}


来ますよ!

「うん。」



{そこに現れたのは、体長が3mのグレーウルフだった}


(俺は、ダガーを口に咥えた姿で、クロスボウをグレーウルフに構えた。

アンジェは、買ったばっかりの戦闘用ロッド(長さ1m)を構えている。)


俺が牽制をしますから、近づいてきたら、ロッドで追い払って下さい。

「解った、装填を早くしてね。そうしないと私では、抑えきれないわ。」


解ってますよ。連携を大事にして戦いましょう。

「うん。」


{睨み合いが続いていた}


(前に出ると見せかけて、相手の移動を誘う。

相手が動いて、横腹を見せた時が、勝負だった。

でも相手は、フェイントに引っかからない。

戦いなれしてる。ふぅ~深呼吸をして、自分を落ち着かせる。

でも相手からは、目を離してはいない。)


{後ろから物音がした。}


パッキ!パッキ!


アンジェ!後ろに注意して!もう1匹いるかもしれない。

「えっ?何処?.....見えないわ。」


(くぅ~長引けば、後ろの奴が同時に襲ってきそうだ。

前のグレーウルフを倒すなら、今しかないか.....前から倒す!)


バッシュ!......装填......


(相手も次弾装填をさせまいと動いた。

俺は、クロスボウの弦を引き、次弾装填をする。

でも相手の方が早かった、目の前まで迫っている。)


くそぉ~~当たれぇ~~~バッシュ!


{レオンが放った一撃は、運が良かったのか、グレーウルフの額に当たっていた。これで残すは後ろの一匹のみ。}


装填!アンジェ、俺の後ろに下がって。

「うん。」


もし動いたら、1匹目のオオカミに止めをさして!

「わかったわ。」


よし!来るなら来い!


ガッサ!


えっ?クマ?

「はい?」


{きゃ~クマが出たわ。もうこの子達はお終いね。皆さん此れで最終回です}


(ホーン・ベアーじゃないか。相手が悪い、此処は一旦引いて体制を立て直すか?それが最善策だと思いたい。)


アンジェ!逃げるよ。

「ホーン・ベアーが居る何って、聞いてないわよ。」


走って!

「言われる前に、走ってる。」


(クロスボウの矢だけでも、回収したい。)


ズボッ!


(これまでか、仕方が無い。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



はぁはぁはぁ.....アンジェ怪我はない?

「はぁはぁはぁ.....ないわよ.....大丈夫。」


折角せっかく、グレーウルフを倒したのに、ホーンベアーに、

獲物を持ち逃げされたね。

「悔しいわ。怖い思いをしたのに。」


次も安全に戦えば、倒せるから焦らなくていいよ。

「うん、優しいのね?」


俺は優しいよ?何時もの事だし!

「無視しないで良いのよ?2人しか居ないんだから。」


馬鹿言ってないで、次の獲物を探すよ。

「待ってよ~怖いよ~」


もっと可愛いかったら、待ってあげるよ?

「もう失礼しちゃうわね。私がこんなに可愛いのに。」


性格がね、最初の時は、ネコを被ってたのでしょ?

「うん!そうだよ」


口調も丁寧だったのに、今では慣れって恐ろしいな。」

「勝手に言ってなさい。」


静に!何か音が聞こえた。

「方向は?」


右前方、距離は5mくらい先だと思う。

「後方を警戒しとくわ。」


お願い。慎重に近づくよ。

「うん」


(待ち伏せに気付かれたから、相手は飛び出してきた。

先程のグレーウルフよりか小さいが、2mクラスのオオカミだった。)


まだ若そうなオオカミだよ。

「先程より小さいね。」


「やっちゃおう。」

あっ.....迂闊に近づかない......くっ......


バッシュ!


「ごめんね」

危ないでしょうが。


仕留めたから良かったものの、外したらアンジェは大怪我してるよ。

「怒んないでよ。反省してます。」


危険意識をもっと持ってよ。冒険者なんでしょ?

「討伐依頼何って、初めて受けたわよ。」


「今までは、採取依頼を1人で、してただけだもの。」

そうだったのか、ならこれで、お互いにルーキー卒業かな?


「そうね、卒業だよね。」

うんうん


街に戻ろうよ、もうクタクタだよ。

「私も、クタクタよ。お風呂はいりたい。」


一緒にお風呂に入る?

「バカじゃないの?」


(アイテム袋に入るかな?.....するりとアイテム袋の中にオオカミが入った。)



{帰り道での出来事}



んっ!下に何かいる。

「えっ?」


(丁度、レオン達は小高い場所にいた}


さっきのホーン・ベアーじゃないかあ?

「何か食べてるね?此処が巣なのかしら?」


そうしようか?やっちゃう?

「倒せる自信あるの?あるなら、やっちょおうよ。」


自信は.....そんなには無いかな?でも此方は小高い場所だから。

1発外しても、直ぐに2発目を撃てるよ。

「慎重に狙いを定めたら、一撃で終るんじゃないの?」


それもそうだね。よし!慎重に狙いを定めてっと。


バシッ!


ドシャ.....


「やったかな?レオン近づいても大丈夫?」

装填するから、少し待っててよ。


カシャン.....シャーコ!


よし!近づいてみよう。

「うん」


(死んだふりは、ないみたいだな?)


大丈夫そうだね。

「よかった。」


さっきのグレーウルフもあるね。持って帰ろうか?

シュー!シュー!


「レオン、その袋って、アイテム袋なの?」

うん、そうみたいだね?


「そうみたいって?どういう事?」

アンジェと出会う前の町で、偶然買った中にあったんだよ。


「そうなんだ。私の荷物も入れてよ。」

汚れても知らないよ?それでもいいの?


「いやよ~!」

だよね~そう言うと思った。


「レオンのバカ!」

あはははは




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