第4話 まさかの...

{ここはシードルのお店}


護身用の武器だったら、何が良いですかね?

「そうだな、短剣の少し長いダガーと、クロスボウはどうじゃ?」


クロスボウですか?

「大型鉄クロスボウなら、300m前後は飛ぶのじゃが、旅には大きすぎるの。」


「だから、片手撃てる、小型クロスボウはどうじゃ?」

「小型じゃから、射程は50m程で、弦を引く時に、練れてないと苦労する。」


ダガーと小型クロスボウを譲ってくれるのですね?

「クロスボウは裏庭で、練習して行くといい。」


「儂が使い方を、教えてやろう。」

お願いします。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{武器鍛冶屋の裏庭にて、クロスボウの練習中。}


「まずは、一本目を撃ったら、次の矢の装填を早くしないと、武器として役に立たないぞ。」


装填をもっと早く出来る方法は、ありませんかね?

「大型クロスボウみたいに、先端に足を掛ける金具を取り付けるか?」


つま先で踏めれば、邪魔にならずに、持ち運びできそうですね。

「試しに付けて見るか。」


「足のサイズを測るから、こっちにきてくれ。」

はい


もう少し小さく出来ます?

「コレ以上は、無理じゃわい。」


これを、付けましょうか。

「よし、待っておれよ。」


「こんな物で、どうかの?」

んっ、これで試してみますか?


「次弾装填、次弾装填、もっと早く、次弾装填、まだまだ...」

装填の速さは、此の位ですかね?


「ま~此の位で、魔獣と遣り合えると、思うんじゃがな?」

「後は、常に練習しないと、いざって時に、何も出来ないで、終ってしまうぞ。」

分かりました、練習を欠かさずに続けます。


「ほれ、予備の矢を、30本付けといてやる。」

ありがとうございます。


「お前さんから譲って貰った、魔剣は店で飾って置くよ。」

「儂の店の、看板になる魔剣だからの。」


それと、防具屋で知り合いって居ませんか?

「防具が欲しいのか?それなら儂の弟の店が、オススメじゃよ。」


「付いてきてくれ。」

はい


{近くに住んでいる、弟の店に向かった。}


「おい、いるか?」

『シードルどうしたんじゃ?』


「お客を連れてきたんじゃわい。」

『ほんとか?』


皮の防具で安いのって、ありますかね?

旅をしてるので、邪魔にならない皮の防具が良いんですけど。


『旅の人か、それならこれはどうじゃ?』

『軽くて、急所の場所には、鉄プレートが付いていて、安全じゃよ?』


これで、お幾らですか?

『そうじゃの、皮の防具一式じゃから、100ベルクでどうじゃ?』


「もっと安くならんのか?」

『本当なら、150ベルクで売ってる品物じゃ。』

そうなんですか!


100ベルクで、買わせて貰います。

『まいどあり。サービスで、手に持ってるクロスボーの、矢入れを付けといてやるよ。』


それと、ダガーを入れれる、剣ベルトで安い奴も付けて貰えますか?

『これで、良いかい?これなら30ベルクでいいぞ。』


全部で、130ベルクですね

「冒険者にでもなるのか?冒険者とか止めておけ。」

『そうだぞ。直ぐに死んでしまうぞ。』


護身用ですって、冒険者.....機会があれば、なるかも。」

《そうか。》


{宿に帰るかな。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{泊まっている、宿に帰って着ていた。}



さてと、戦利品の整理をしようかね。

置物は小さいから、小さな袋に入れて、首から下げて置くかな。


次は、食料袋を確認しとこ。

中の袋を一回取って、ゴミを出しとかないとな。


{ゴソゴソ}


えっ!?


これって、アイテム袋なのか?

{中が黒い渦みたいになっている。}


何か中に入ってるのかな?

{ごっくり}


よし、中身を出してみよう。

{ゴソゴソ}


{袋の中から出てきたのは、魔法のスクロールが2枚・魔法書が一冊・ポーション類が5本・薬草が大量・解毒薬が大量・マントが一着で全部だった。}


スクロールと魔法書は、魔法ギルドにでも売り払うかな。

ポーション類と薬草は、持ってても役に立つから、そのまま入れておこう。

マントも旅に仕えそうだから、出発する時に使おう。


この袋が、アイテム袋なら、どの位の量を収納できるかを、把握しないと行けないな、何を入れておこうかな?


食料と生活道具と仕事道具に、他はクロスボーの予備の矢も入れてと、後は、売り物の皮に、他に何があったかな?


旅の品物が全部入ってしまった。

まだ余裕があるのかな?


気になるな...何か入れておきたいな。

あっ!旅の時は、胸当てだけ付けて、他の防具は袋に仕舞って置こう。


こんな物かな?


このアイテム袋、バック見たいに出来ないかな?

よし、仕立て屋に行って見よう。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{町の仕立て屋に来ていた。}



すいません。

「はい、いらっしゃいませ。」


「どのような、用件でしょうか?」

この袋を、背負えるリュックみたいにして欲しいのですけど。


「止め具は、金物にしますか?」

はい、金物でお願いします。


「30分もあれば、出来上がりますので、お待ち下さい。」

はい。


{30分後}


「袋の仕立て直しで、15ベルクになります。」

15ベルク丁度です。


「ありがとうございました。」

よし!これで背負えるから、両手が自由に使えるようになった。


これは、街中を歩く時でも、仕えるな。

荷物が収納できて、楽に持ち運びが出来るな。


良い買い物をしたよ。


{ついでに、魔法ギルドに寄った。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「いらっしゃいませ。」

「どの様な、ご用件でしょうか?」


スクロールと魔法書を売りたいのですけど。

「では、こちらに品物を出してもらえますか?」


はい

{ゴソゴソ}


「それでは、少々お待ち下さい。」

はい


{1時間後}


「お待たせしました。奥のお部屋にどうぞ。」

えっ?なんで?




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