第10話 秋はブラームス

今朝、「きらクラ」再放送を聞いていたら。「ブラームスを秋の季語に」という前から続くトピになった。


この番組に限らず、秋になるとブラームスが聞きたくなる。秋と言えばブラームス、といった声はほかのクラシック関係各所でもあるあるだ。

番組の中では、リスナーさんの反応に加え、音楽家や故吉田秀和さんといった方々も秋とブラームスを結び付けていらっしゃることを紹介された。

私自身も、ブラームスがひげ面のおっかない顔したおじさんでなくなり、深々と音楽に浸っていくにつれ、秋の季語に入れたらいいなと思っていた。


フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」の季節は晩秋なんだそうだ。読んだ気がするけど、そうだったかしらね。まだあの頃私にとってブラームスは、ひげ面のおっかないおじさんだったから、秋の情緒に結び付けることはできなかったにちがいない。小説の内容はほぼ忘れた。覚えているのは、タイトルがそのままセリフとして小説の中に出てくることぐらい。終わりまで読んだのかなあ。

ブラームスが好きな作曲家のひとりになった今読むと、どんな感じなんだろうか。


哀愁を帯びたメロディが美しいドボルザークも秋のイメージはあるけれど、私には鉄道好きの部分が強まってきた。やはり、秋はブラームス。

これほど季節に結び付く作曲家は、ブラームスをおいて存在するだろうか。

やはり、季語にすべきじゃないかなあ。

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