第11話 桐山建志(Vn.)&小倉喜久子(Pf.)デュオリサイタル 10月20日宗次ホール
もうひと月も経つんだあ。第5話で触れたシューマンの伴奏つきバッハの演奏会。ttps://kakuyomu.jp/works/1177354054886173073/episodes/1177354054886243191
シャコンヌを含む無伴奏ヴァイオリン6作品。一度に全て聴ける機会があるとは思いもしなかったので、喜んで出かけました。
ピアノは浜松から、よいしょよいしょと運んだ、1915年製のベヒシュタイン。いつも聴くコンサートピアノが光沢のある響きなら、ベヒシュタインはマットな感じ。とくに低音域はかなり違いますね。
宗次ホールに響く、凛としたヴァイオリン、まろやかなピアノ。CDほしかったー、発売してほしい!
JSバッハ、偉大なバッハ像は、ロマン派を経由して届いている、シューマンメンデルスゾーンが好きだからかな。そう感じています。
ロマン派の時代から古い時代を眺めることが、ロマンなのだ!と信じてやまない私。伴奏をつける意味は、第5話で書いた通りです。
しかしながら、それを演奏するのは難しいと予測します。完璧なものに加えて、価値あるものにすることは。家で音源を探して聴いたのだけど、ピアノの存在が薄い気がして。いきすぎればヴァイオリンの邪魔になり、控え過ぎたら伴奏する意味がなくなる。
実際に演奏を聴くと、絶妙なバランスを保っていることがわかりました! 実に面白い楽しい体験でした。
演奏後のサイン会で桐山さんと小倉さんにうかがったところ、やはりピアノの存在感についてよくよく考えられたそうです。演奏機会のまれな作品でもあり、となれば、研究にも時間が必要だったことでしょう。
この稀有なプログラムは、名古屋の一週間ほど後に東京でも行われました。
東京でのピアノはJ.B.シュライヒャー 1845 ウィーン。シューマンの生きた時代のもの。こちらも行きたかったなあ。
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