第8話  エルガーとバッハの違い

もうひと月ほど前の月曜の朝のことです。

NHKFMの「きらクラ」日曜の再放送を聴いていたら、作詞家の松本隆さんがゲスト出演されていたんです。

クラシック以外の音楽シーンで活躍されている方のクラシック語りには、とても心が惹かれるものがあります。朝のバタバタした時間でなければ、じっくり聞けたのに。録音すべきでした。


耳をひっぱられ心を捉えて離さなかったのは、松本隆さんの作詞された「風立ちぬ」に合う音楽を考える、「BGM選手権」のコーナーです。

「風立ちぬ」は、松田聖子さんの若かりし頃歌った大ヒット曲。すでに音楽はついています。これをふかわりょうさんが朗読するわけですね。いつもなら、文章の一節ですが、もともとメロディがあるもの、というのが不思議な感じです。

歌詞をひとことで言えば、失恋した女の子が旅にたとえて心情を語る、といったもので検索すると全文読めます。


リスナーさんからのたくさんの応募から、読まれたのはこの4曲。


①モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲~第2楽章

②プーランク:3つのノヴェレッテ~第1曲

③大バッハ:管弦楽組曲第2番 BWV1067~ポロネーズ

(参考URL https://www.youtube.com/watch?v=D7aENokAZbM)

④エルガー:弦楽セレナード~第2楽章

(参考URL https://www.youtube.com/watch?v=NBLL7ovRXQw)


③と④は、ぜんぜん違った世界になりました。

朗読は同じ、背景にある音楽の違いが浮き立ち、しみじみ思いました。

バッハとエルガーは何と異なっている、隔たっているのだろうか、と。

それは、通り過ぎることのできない驚きでした。衝撃でした。


松本隆さんがひとつ選ばれたのは、どちらだと思いますか? 

私もまったく同意いたしました。


せっかくなので、皆さんも歌詞と音楽をチェックしてみてください。

どうですか? 

次回に結果を書きますね。










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