第4話 シャコンヌの編曲 1/3
OTTAVAを流しながら皿洗いをしていたら、小室さんが「クララ・シューマン……」とおっしゃっるので耳がずずーっとひっぱられた。手を止めて、何かなと思ったら、ブラームスがクララのために編曲したピアノ作品の話だった。
無伴奏ヴァイオリンのソナタとパルティータ(長いですね……)のなかの、シャコンヌを左手だけで演奏できるようにした曲。
ほおおお、そんなエピソードありましたっけねえ。ちょっと記憶薄いのですけど、でもブラームスとクララは住んでいる街は離れていても手紙のやりとりはしていて、体調にはお互い気遣っていました。
なぜ左手かというと、クララが右手を負傷していたからなんですね。だから、お見舞いでもあります。けなげなヨハネスよ……。
https://www.youtube.com/watch?v=y8-nWq6pqag
OTTAVAの曲ツイは、ブラームス:ピアノのための5つの練習曲 Anh. Ia/1より第5番 バッハのシャコンヌ ニ短調(左手のための)となっていました。
両手バージョンはプゾーニのものがありますので、今これをつらつら書きつつ聴いております。だいぶ雰囲気が違いますね。片手で弾いているようなところもありますが、全体として華やかです。ヴァイオリン一艇で演奏するものを、10本の指が使えるわけですからね。
https://www.youtube.com/watch?v=sw9DlMNnpPM
ちらちらネットでこの曲について書いてあるものと、小室さんのお話がごっちゃになってきましたが、左手だけのほうが原曲に近い感じになっているとか。聴き比べると、伴奏のないヴァイオリンですからね、左手だけで十分と言えます。
プゾーニ編曲を弾いた経験をお持ちで、ブラームス編曲を弾くと淋しく感じると書かれている方がいました。そうかもしれません。
バッハの原曲はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=kMI35AOik4w
まだ、記憶しておきたいことがありますが、ちょっとブレイク。
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