人生は退屈なだけでは無いと知った
そうして晴れて
――いきなりコール音が鳴った。
こんな時間にメッセージを送ってくる人って、誰だろう。あわよくば奏くんだったら良いなと思いながらメッセージを開くと、私と奏くんの今日の写真が何枚も出てきた。慌てて差出人の名前を見てみると、
「あ、もしもし~? ゆーたん? ふふふ、私が送った写真はお気に召したかしら~?」
「いや、そうじゃなくって、どこでその写真をゲットしたのよ!? 」
少し怒り気味に言ってみたのだが、彼女は怯むことなくこう言った。
「だって、親友の告白を間近で見ておきたいって思うのは普通でしょ? ……大丈夫、みんなには言ってないから」
いや、普通じゃないでしょ……。けど、これが沙夜香の優しさなのかもなって思いながら、メールに戻って送られてきた写真を保存する。
「……ありがと、沙夜香」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます