偏差値2 転生(後半)

ザァーーーーーーーーーーーー。カッ ピッシャーン! ビュオォォォ!


嵐だ。 ガチの嵐だ。パンドラと世界の狭間を抜けたらしいが、嵐の中に出てしまったようだ。

「いやーたまたま嵐の中に出てしまったみたいね。」

「神様ならもっと普通の天気の時に出られないんですか?」

「できる神もいるけど、私は管轄外なんだよ。私は今二世界の管理をしているんだから」

「はぁ、で、転生ってどうやってするんですか?漫画みたいに光に包まれていつの間にか生まれ変わるんですか?」

「そんな便利な感じじゃないよ!私の場合はねぇ、魂をつかんで、投げて、女の人のお腹に当てる!赤ちゃんになる!終了!」


「雑っ!!!てか手作業?!なんか、魔法陣的なものが出て転生! みたいな感じじゃないんですか!」

「だーかーらぁ!私は転生の神とかじゃなくて管理神なんだから!神様だったら転生させることぐらいはできるんだよ! でもやり方はそれぞれの方法でするの!」

「へぇー、神様にも得意不得意があるってことですか。」

「そうだよ!じゃあ転生先の女の人を探すよ!」

「え、決めてなかったんですか?」

「いやー、あなたの場合別に転生先の女性は誰でもいいんだよ♪体力よりも魔力重視だから肉体はどんなのでもいいんだよ!」

「そ、そうですか・・・」


そして空からパンドラと俺は女の人を探したが、なんせ嵐なので出歩いている人はいない。日本でいうと超大型台風直撃レベルだからな。早く見つけて転生して魔法で大活躍してみたいなー。だれかいな

「あ!いた!」

パンドラが指さした先になぜか剣の素振りしている少年とそれを止めに来たのであろう母親らしき人がいた。

「じゃああのひとにするね~ いってらっしゃ~い♪ っえいっ!」

「って結構荒っぽい!うおぉぉぉぉ!」

パンドラに投げられてまさに母親らしき人に当たる瞬間手前にいた、少年と俺に雷が落ちた。

(あ、死んだ?あ、もうしんでたわ、俺。)


目の前が真っ白になった。



「あー、まさか転生する前に雷に当たるなんて。ん?あの男の子の体に転生したのか。まあいいか。転生成功だね! じゃあ目覚めたらまたお話しようかな♪ これから面白くなるな~♫見てろよゼウス達」




続く。


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