異常図書1414-3-9[開発コード:Mercurius Catalyst]

分類:異常知識

人気推定値:測定不能

状況:焼失 制作関係者死亡

発見時の脅威:呪文/黒 危険物の生成

現在の脅威:呪文/緑 低度の再制作の危険


作品の概要

 異常図書1411-7-11をベースとして改変し、[賢者の石]の生成を試みたとされている呪文書。

 発見時既に焼失していたため、詳細は不明。


異常の発現

 異常図書1411-7-11同様、朗読すると異常を発現し、何かを同体積の[賢者の石]に変質させるものだったと思われる。

 [賢者の石]の詳細は不明。制作関係者の記録から、異常図書1411-7-11よりも簡単に金を取り出すことができる物質を生成しようとしていたことがわかっているが、爆発によって関係者、生成物、異常図書の全てが失われたため、実際に何が生成されたかは確認できていない。

 まず間違いないと言えることは、鶏肉に対して異常性を作用させると、核爆発を引き起こすということである。


発見と対応

 2020年█月█日、██の██にあるHPTビルで核爆発と見られる爆発が発生。ビルが倒壊し、HPTの全構成員7人を含む██人が死亡、███人が重軽傷を負った。

 爆発によって発生した爆風、電磁パルス、放射性降下物による被害も含めると、████人がなんらかの被害を受けており、この数は今後さらに増えると予想される。

 当初テロ事件として捜査が行われたが、HPTビルの所有者であり、HPTの発起人でもある████の自宅マンションから、異常図書1411-7-11の複製と研究資料が発見されたため、異常図書事件の可能性が浮上した。

 要請を受け、異常図書事件として調査を始めたところ、異常図書138F-5-4、異常図書1406-7-11で使用されたアルカロイド成分を含むインクや、制作資料などを発見。

 全構成員が爆発で死亡したと思われるため、HPTという組織が何をしていたかは推測するしかないが、異常図書の制作集団だったことは間違いないと思われる。

 未知の異常図書に関係しているらしい資料も発見されており、その中に、今回の爆発を引き起こしたと思われる異常図書の資料があったため、異常図書焼失のまま、[開発コード:Mercurius Catalyst(水銀触媒?)]を異常図書に指定。


HPTの意味

 なんらかの頭字語と思われるが、資料が見つかっていない。意味が分かれば、新しい情報に繋がる可能性がある。

 『ホットペッパータコスかもしれない』程度の情報でも構わないので、何か掴んだ場合は、HPT異常図書追跡調査班まで。


追記1

 HPTが所有していた███のコンテナから多数の映像記録を回収。

 コンテナ内部はデータセンター化されており、機密データの保管庫、またはバックアップとして利用されていたものと思われる。

 その中から、異常図書1414-3-9の性能試験と思われる映像を発見。

 映像は8分17秒あり、軍用の防壁に囲まれた空間で、HPTの構成員7人が、異常図書1414-3-9と、鶏肉らしい肉の塊、人工の小さな川を用意する光景が撮影されている。

 そして、異常図書1414-3-9を持っていた構成員が肉の塊に触れた瞬間、肉の塊が白く発光し、映像が著しく乱れて停止する。爆発によってカメラが破壊されたものと思われる。


異常発現の原因

 不明だが、異常図書1411-7-11をベースにしているので、呪文か、それを圧縮した特異記号が原因だったと思われる。


現状

 何もかも爆発で破壊されたため、異常図書1414-3-9については保留とし、HPTが他に制作した異常図書の捜査を行っている。

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