異常図書1404-8-6[ミサキ様の腰巾着4-12D-065]
分類:図書凶器
人気推定値:計測不能
状況:焼却
発見時の脅威:傷害/赤 致死傷性事象、封じ込めの必要
現在の脅威:傷害/黄 中度の再制作の危険
作品の概要
2003年6月から████文庫の隔月刊誌████████████に掲載されていた、少々難のある人格とカリスマ性を兼ね備えた美少女、
異常図書1404-8-6は、その単行本第4巻を1冊、████(24歳男性/異常図書1404-8-6の攻撃を受け死亡)が異常図書に作り変えたものである。
異常の発現
少女の声で喚き散らし、周囲に時速約120キロ(被害者の傷、破損した物品の状況等から算出)で体当たりを行う等、極めて攻撃的な行動を示す。
喚き散らしている内容から、ミサキ様の腰巾着第4巻の、神薙ミサキが怒り狂って暴れるシーンを再現している可能性がある。
発見と対応
2004年9月█日の23時頃、地元警察に隣人の部屋から激しく争う物音と男性の悲鳴が聞こえるという通報が入り、警官4人が向かったところ、異常図書1404-8-6の攻撃を受けて3人が重傷を負い、SEATに出動を要請した。
警官の証言によると、この時████はまだ生きていて「こんなはずじゃなかった」「やめて許して」というような内容を繰り返していたらしい。
24時頃、周辺住民の避難が完了し、SEATが現場に到着。
この時既に████は著しく頭部を損傷して動かなくなっており、異常図書1404-8-6の喚き声と、室内の家具類を破壊する音だけがしていた。
この時点で、その危険性から異常図書1404-8-6の解析を断念。交戦規定[拾骨]を発令。
SEATと異常図書1404-8-6の戦闘は6時間におよび、30ミリ機関砲による射撃で、やっと制圧に成功した。
異常発現の原因
上記の通り、極めて凶暴だったため破壊せざるを得ず、████のパソコンやノートも戦闘の中で激しく損傷しており、何が原因となって異常を発現したのかは不明。
回収した断片は文庫本の素材と差異が無かった(にも関わらず12.7ミリ弾を弾き返し、30ミリ弾でやっと破壊できた)が、血液が付着した断片から████と負傷した警官のものに加えて、女性のAB型が検出された。神薙ミサキの血液型が設定上AB型であることは留意に値する。
制作者と思われる████が死亡しているため証言は取れないが、状況から、████がなんらかの手段で入手した異常図書制作技術を用いて、俺の嫁シナリオの実行を試みたことで本事象に至ったのは間違いないと思われる。
現状
████が入手した異常図書制作技術の有力な手がかりとして、████のインターネット接続履歴に、2004年7月から繰り返し、
[http://████████████████████/████/███████████.html]
というURLに接続した形跡があることがわかっている(当該URLは現在[期限が来たので削除しました]とだけ書かれている)。
現在、████が当該URLに至った経路と、当該URLの管理者を捜索すると共に、過去のデータを閲覧するため、サービス提供元に協力を要請している。
異常図書1404-8-6が再制作される可能性を考えて、ミサキ様の腰巾着第4巻の流通と、ファンの交流を監視中。
また、暴力的なヒロインが登場する作品についても監視網を構築中である。
付記
本事象の後に刊行された████████████vol██に掲載されているミサキ様の腰巾着には、神薙ミサキが自宅マンションで企画したサバイバルゲームにて、神薙ミサキと幣旗カケルが集中砲火を浴びるシーンがある。
本事象との関連性は不明だが、SEAT隊員から「不気味なほどあの日の戦闘と共通点が多い」との報告を受けたため、一応ここに付記すると共に、筆者█████の調査申請を別紙にて提出しておく。
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