第10話 バールのような、お留守番中の出来
ヨウナが康太が買い物出ている間の出来事
「む~・・・、む~…」
ヨウナは部屋の中で暇そうに転がっていた
「はぁ~、空は青いですぅ」
ヨウナは何となく窓際に立ち外を眺めていると
「む!アレは!」
怪しい集団が車を囲んで居た。彼らの1人がバールで車のガラスを割ろうとしているが上手くいっていない様だ。間違いなく車上荒らしだろう
「おい!何やってんだよ」
「すみません上手くいかなくて」
「不器用な奴だな、バール貸せ!」
ヨウナは窓から飛びおり
「とう!」
車上荒らし達のもとまで走った
「まてぇい!」
「何だ子の小娘? 怪我したくなかったらあっち行け!」
ヨウナは不敵に笑い語り始めた
「ふふふ、強化ガラスに点で衝撃を与えて割るのは正道。しか~し! バールの釘抜き部分でピッケルの様に殴っても、不器用な人はバールがガラスに当たった瞬間に左右にブレて力が逃げてしまう、それではいけません!」
ヨウナの言葉を聞いて車上荒らしの1人がニタニタしながら、先ほどガラスを終わるのに失敗した男に言った
「おい、通りすがりの小娘にまで突っ込まれてるぞ」
「うるさい!ほっといてくれ」
ヨウナは語りは止まらず
「いいですか、左右にぶれる位ならいっその事、釘抜きの裏の部分で殴ればブレないんッ」
ヨウナは車のガラスに顔面を叩きつけて割った
「バリィン!」
「ね、簡単でしょ☆」
車の警報機が鳴り響き、車上荒らし達は狼狽え始めた
「ガラスを顔面で叩き割って傷一つねえ!?」
「この女、何かヤベエぞ!」
「さっさとずらかろう!」
車上荒らし達はヨウナから逃げて行った
「あ、行っちゃいました。暇つぶしの話し相手になってくれると思ったのに!」
ヨウナは部屋に帰り。バールを持ったまま逃げていた車上荒らし達は警察に掴まりましたとさ
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