第9話 バールのような、お留守番
翌日・・・
「じゃあヨウナ、出かけてくるからお留守番頼む」
「はい、ヨウナにお任せです!」
康太はヨウナの為、化粧品売り場に向かった
「よく分からないからアロマオイルのコーナーに来てしまったが、どれにすればいいんだ? そもそも人間用でも大丈夫かな・・・」
康太が悩んでいると、そんな康太に店員が話しかけた
「お客様、何か探しでしょうか」
「あ、えっと、油を買いに来たのですが、どれを買えばいいのか分からなくて」
「彼女へのプレゼント用ですか」
「彼女ではありませんが・・・、一応女性ですね、見た目だけは…」
「見た目だけ?」
康太は ”このままじゃらちが明かない。ええい!ダメもとで!” と思い切って店員に質問してみる事にした
「店員さん、変な質問かもしれませんが」
「はい、なんでしょう」
「鉄の錆止めに使えて、人の肌にも使える物って・・・・ありますかね?」
康太は言った後に ”やっぱ聞かなきゃよかった” と後悔したが。店員はあっさりと対応した
「ではこちらの物はいかがでしょうか」
「あるの!?」
「はい、この椿油です。主に髪に使用しますが肌にも使えますし、たまに武道家の方が刀等の武具の手入れの用に購入されて行きます」
康太は ”刀の手入れだけでなく、髪から肌まで使えるだと!” と思い即答した
「それだ!それにします!」
康太は ”ダメもとで聞いてよかった” と安堵したが、店員がセールストークを始める
「椿油にも様々な種類がありますよ。こちらの商品は食用にも使える程のグレードで・・・・」
康太は店員の術中にはまり、椿油3000円を購入した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます