39 ビデオ通話って目のやり場に困りませんか?
画面を見ると、発信してきた相手はマツウラさんの幼馴染(というか元許嫁?)のギャルこと鳴早さんだった。しかもビデオ通話である。
「鳴早さんだ。出てみるね」
「あゆむ? どうしたのかしら」
あたしはビデオ通話(+スピーカー)で応答する。
「やっほー。元気してる? てかアマネ、スマホ見てよ。さっきからめっちゃ電話かけてたのだが?」
画面に入り込むマツウラさんを見て、鳴早さんは不満そうに言う。
自室にいる様子の鳴早さんはスマホスタンドを机に置いているのか、上半身だけを安定して画面に映し出させている。その自室も見た感じ、けっこうデカい。さすがマツウラさんの許嫁だ。
ていうか、鳴早さんが寝間着ですが何か? みたいなノリで着てるのラコステのジャージじゃない? お金持ち恐ろしいよ……。ファスナーを閉めた着こなしがめちゃ似合っててかわいいけど。
「そうなの!? ごめんなさい。音が出ないようにしてるから気づかなかったわ」
「それって困るくない? DMに即レスできないし」
「わたし、そんなに連絡来ないから……」
「じゃあなおさら貴重な着信に備えておくべし! って、アマネがそんなことしないの分かってるけどねー」
諦めたように鳴早さんは言う。くっ! 幼馴染マウントがドバドバこちらを襲う! なんて、彼女の言動をそんな風に受け取ってしまうのはあたしの卑屈さのせいで、鳴早さんは何の他意もなくそれを言っているのは知っているのだけれど、そのうえで彼女を少し引いた視点から見てしまう自分にあたしはどうしようもなくうんざりする。
でも、よく考えたら鳴早さんは幼少期からマツウラさんを傍で見てたってことだもんな……。そんな超絶ラッキー人生を送っている鳴早さんをあたしがちょっとくらいやっかんだところでそれも当然というような気もするし……。
「あ、もちろん、ツムギに電話したのはアマネが出なかったからなんだけど、別にアマネのかわりってわけじゃないから! 別にツムギとタイマンでいいよ~! アマネにはどっか行ってもろて」
「なによそれ~!」
鳴早さんの言葉にマツウラさんは頬を膨らませる。かわいい。
こういうところ、鳴早さんは人たらしというか、けっこうギリギリな線を攻めるのだけど、憎めない。もともと憎むつもりなんてないのだけれど。
「いずれにせよ三人で話したかったってことでしょ?」
「そうそう! さすがツムギ! 分かってんじゃん!」
あたしと鳴早さんがそうやって話していると、間に入るようにマツウラさんが画面に顔を近づけた。マツウラさんのきれいなうなじが目の前に来て、つい呼吸を大きくしてしまいそうになるが、鳴早さんが見ていることに思い至り即座にやめる。見られてなければいいってもんでもないが。
「何か用事でもあったの?」
「別にないよー。コーヒー飲むあいだ、話し相手が欲しかっただけ」
マツウラさんの疑問に、鳴早さんはマリメッコのマグカップを掲げて応えた。次いで、謎のキラキラしたエフェクトが画面に発生する。どうやるんだこれ。
「あたしもなんか喉乾いたかも。冷蔵庫になんかあったっけ?」
「どうだったかしら? 安売りしてたジュースが残ってる気がするけれど」
「あれは安売りじゃなくて、容量が少ないだけなんだけどねえ」
あたしはマツウラさんにスマホを渡して立ち上がると冷蔵庫まで歩き、黒色の炭酸ジュースを取り出してから次いでコップをふたつ手にして戻った。
「これ、マツウラさんが安かったって買ってきてくれたんだけど、350mlしかないんだよね。まあ勘違いとはいえ、仮に500mlペットボトル1本の値段なのだとすれば安い、ということが分かってくれた時点で、かなりの成長だとは思うんだけど」
「そういえばそうだったわね。でも、容器を小さくして値段を安くした風にみせるのって、ちょっと問題があるんじゃないかしら」
「それ以上いけない……」
「いやあ、マジ世知辛いね。でも、アマネがジュースの値段とかを把握してるのはマジで驚き。アマネ小さいころ、自販機のジュースの値段表示のこと製造された年の西暦だと思ってたからね。ワインみたいな」
「も~! あゆむ、やめてよ~」
「それは年季入りすぎでしょうよ……」
あたしは鳴早さんの話を聞きながら、ふたつのコップにジュースを注いだ。それだけでペットボトルは空になってしまう。
「ありがとう、つむぎ♪ それじゃあ乾杯しましょうか」
「なんで乾杯……?」
「うい。じゃあ挨拶はツムギで」
「あたし!? えっと、じゃあ、紀元後100年のチェリオに、
「チェリオー!」
「ちぇりお!」
よく分からないテンションになりながら、あたしたちは杯を掲げる。
「ところで、アマネとツムギにひとつクイズがあるんだけども」
ごくり、とコーヒーを口にしてから鳴早さんは神妙な面持ちで言う。
「クイズ?」
あたしはマツウラさんからスマホを受け取り、それを横にしたペットボトルを支えにして机の上に固定しながら言った。
いったいどんな問題が繰り出されるのか想像もできない。雑学みたいなのはそんなに得意じゃないし、鳴早さんが得意だったという記憶もない。
「ズバリ、ウチは今、穿いてるでしょうか、穿いてないでしょうか」
「いや、ちょっと待って。脳の処理が追い付かないのだが」
雑学とかそういう問題じゃなかった。
「穿いてるっていうのは、パンツのこと? それとも、パンツのこと?」
「マツウラさんも普通に反応しないで!? そしてパンツとパンツでややこしい!」
まあ、いわゆるズボンのことをパンツっていうこともあるし、いわゆるショーツのことをパンツっていう場合もあるから、マツウラさんの疑問は妥当なものなのだけれど、もっと他にツッコむべきところはあると思う。
「確かに、そこは厳密にしとくべきだね。ちなみに先に言っとくと、スカートという可能性はない。ウチ、家ではスカート穿かないし」
まあ、それはイメージ通りではある。あたしやマツウラさんも基本的に家ではショートパンツとかジャージとかしか穿かないわけだし。
「ここでは便宜上、下着のことをパンツ、その上に穿くものをズボンって呼ぶことにすっけど、まあ、そうだな……そもそも何を穿いてるかっていうのも当ててみてほしい。あるいは、両方穿いていないという可能性もある。つまり、ウチの下半身の状態を当ててほしいわけ」
「言い方!」
あたしは助けを求めるようにマツウラさんに視線を向けた。
「鳴早さんってこんな人だったっけ?」
「今日のはちょっと過激だけれど、案外いつもこんな人よ!」
そうだったのか……。ギャルってそうなのか? いや、ギャル関係ないか……。
「解答は一回だけ。その前に、一度だけ質問チャンスがあるから慎重に考えてね。でも、直接答えに結びつく質問はNG。具体的には、衣類の名前が入った質問はダメってことにしよっか」
そう聞くと、意外と面白そうなクイズじゃないか……。答える対象が最低だけれど……。
「ふたりで相談するのは大丈夫なの?」
「それはもちろんおけまる。正解したら、そうだな~。ウチがここで立ち上がったところを見られる権利を進呈っていうのはどう?」
「あ、遠慮しときます」
「なんでだよ! 見たいっしょ!?」
大声を出しすぎて音割れしている鳴早さんを無視して、あたしはマツウラさんに話しかける。
「でも、わざわざそんなこと言うくらいだから、ズボンを穿いているってことはないんじゃないかな」
「どうかしら。今のもひっかけという可能性さえあるわね」
そんな頭脳戦を繰り広げなくてはならないのか? パンツで。
「それに、パンツを穿いていない状態でズボンだけ穿いた様子を見られる、っていうのもちょっと興奮しない?」
「鳴早さんはちょっと黙ってて」
しかも、今の言い方だと鳴早さんが興奮している可能性があるな……。あたしが言うのもアレだけど、変態なのか?
「マツウラさんは今までの鳴早さんとの付き合いから考えて、どの可能性が高いと思う? つまり、鳴早さんがどのくらいヤバい人かということだけど」
「ツムギ、ちょっとウチへの当たりが強くなってない!?」
「当たり前でしょ!」
「ウケる」
ツッコミを入れられた鳴早さんはどことなく嬉しそうだ。もう怖いよあたしは……。
「そうね……。あゆむが下半身裸で家の中にいるのは見たことがないけれど、パンツだけというのならたまにあるわ。普段からそうというわけじゃないけれど……」
あるのか……。まあ、それはたいして珍しいことじゃないのかもしれない。あたしだって、マツウラさんと同棲していなかったらパンツだけで過ごしていた可能性すらある。人前でそうするというのはかなりの度胸だが……。
というより、マツウラさんが普通に鳴早さんのパンツを見て過ごしていた(?)という事実になんだか嫉妬してしまう。やっぱり、そんなに打ち解けた関係だったのか……。
実際、それってどういうことなんだろう。
たとえばあたしがマツウラさんの前にパンツだけの姿で現れなければならないとなれば、たぶんあたしは耐えきれないくらい恥ずかしいと思う。まあ、いままで生活するなかでそういう場面がなかったわけじゃないけれども、必然性をもってパンツ姿になるかそうでないかというのは大きな違いだ。
対して、鳴早さんは普通にパンツを晒していたっぽい。それってどういう気持ちなんだ? マツウラさんに見られてもどうでもいいのか、それとも、そういうのを超えて、もっと深い絆がパンツに表れているとでもいうのだろうか……。
「つむぎ、とっても真剣に考えているのね! わたしも見習わなくっちゃ!」
よほど集中していたらしい、マツウラさんのそんな言葉によって、現実に引き戻される。
「いや、見習わなくてもよくない!?」
「いやー、ツムギ、光栄だし!」
「鳴早さんはなんなの本当に!?」
とにもかくにも、今はパンツだ(?)。
「ここはやっぱり質問が重要になってきそうだね。他はすべて想像にすぎないわけだし」
「確かに、そこに懸かっているといってもいいわね!」
だが、衣服の種類を出す質問はできないらしい。つまり、「いまパンツ穿いてる?」という質問は不可というわけだ。ていうかあたしも、そんな質問したくない。ただの変態だ。
「いま、体感が暑いか涼しいかっていうのはどうかな」
「なるほど! でも、あゆむはそういうところで我慢しないって気もするわ。もし何も穿いていないのだとしても、それが快適だからそうしているのよ」
「なるほど……」
マツウラさん、鳴早さんのことめっちゃ分かってるな……。やっぱりちょっと嫉妬してしまう。
そう思い、ちらりと画面の方を見やる。鳴早さんはどうとでも読み取れそうな普段通りの表情でこちらを見ている。つまりは、自信に満ちたギャルっぽい(?)表情だ。
「じゃあ、さっきまでの行動を尋ねる線でいくのはどう? いつ着替えたか、とか」
「でもそれって、結局なにも分からなくないかしら。それならむしろ、これから着替えるかどうかの方が……。あ、でも、いずれにせよずっとそのままという可能性も……」
「あー、ごめん、ふたりが思いのほか熱中してる間に、トイレ行きたくなっちゃった。コーヒー飲みすぎかも分らんね」
あたしとマツウラさんの会話を遮り、鳴早さんは言った。
「行ってらっしゃい。画面オフにするの忘れずにね。それで正解分かったら元も子もないし」
「それな! さすがツムギ!」
そんな言葉とともに画面が揺れ、有名漫画のキャラクターが描かれたアイコンが映し出される。
「あら? なにかごそごそ言ってないかしら?」
ふと気づいたようにマツウラさんは言い、耳をスマホに近づけた。確かに、ここからでも機械を通したとはっきり分かる音質で、鳴早さんの生活音が漏れ出ている。
「鳴早さ~ん! ミュート忘れてるよ!」
「あー、別に気にしてなかった。これも特別ヒントってことで!」
その言葉に、扉を閉めるぱたんという音が続く。
「これはかなり重大なヒントかもしれないわね」
「確かに。絶対に何か穿いてたよね」
「ええ。そして、わたしの経験から言うと、あゆむは家の廊下を下着だけで歩くのに躊躇するような性格ではないわ。下着なしのときはどうかというのは、ちょっと分からないけれど」
「つまり、今のはパンツを穿く音という可能性が非常に高いわけだね……」
あまりに簡単なヒントだ。あたしたちがなかなか答えないから、出題に飽きたのか?
いや、でも、鳴早さんがそんなことをするか? 彼女はこういうとき、もっと真剣だという気がする。
「帰ってきたわね」
マツウラさんがそうささやく。ウィスパーボイスかわいい!
と、ときめくのもそこそこにして、あたしはスマホに耳を近づけ、機械越しに発せられる音に神経を集中させた。パンツを穿いてるかどうか分かんない美少女が発する生活音を必死に聞く自分に疑問を抱きそうになるが、鳴早さんの許可は取ってあるのだから、まあ気にしないことにしよう。それにしても――
――長い。
「長いね」
「長いわね」
あたしの言いたいことを悟ってくれたのか、マツウラさんは簡潔にそれだけ言って頷いた。
明らかに、パンツを脱ぐだけの音ではない。
「ただいま~!」
「おかえりなさい!」
「おかえり~」
画面を戻した鳴早さんにそう挨拶を返しながら、あたしは考える。
「マツウラさん、もしいま鳴早さんが行きでも帰りでもなにか服を着替えたのだとしたら、どういうことが考えられると思う?」
鳴早さんが発していた音は、どう考えても複雑な着脱の音だった。だが、それだと色々とつじつまが合わない。
「どうかしら……。一番可能性が高いのは、パンツなしでズボンを穿いていたから、パンツを穿いてからズボンを穿きなおしてトイレに行った後、戻ってパンツを脱いでズボンを穿きなおしたという可能性よね」
「そう。それが一番ありえそうな気がする」
なぜノーパンにズボンだけ穿いているのかの意味は分からないが、意味を求めないのならそういうことだ。
「でも、何かが引っかかるんだよね……。そんな無意味なこと、鳴早さんがするのかな?」
あと考えられるのは、もともとズボンも穿いていたが、ズボンを替えてトイレに行き、戻ってから元のズボンを穿きなおしたという可能性。
でも、その行動の方が意味不明だ。トイレに穿いていけないようなズボンだったってことか? そんなのあるわけ――。
「……あ」
「どうしたの、つむぎ!」
分かった気がする。いま鳴早さんが穿いているのは、トイレに着ていきたくないものなんだ……!
あたしはこちらのマイクをミュートにして、マツウラさんに自身の推理を伝える。そして質問は任せてくれ、と請け負った。
「分かったわ! きっとそれが正解ね!」
マツウラさんのその言葉を聞いてからマイクのミュートを切り、あたしは鳴早さんに向き合った。
「じゃあ、ひとつだけ質問させてもらうね」
「おけ! ドンと来い!」
お待ちかねの様子で鳴早さんは言う。ここは当てた方が鳴早さんも喜ぶというものだろう。
「ズバリ、鳴早さんは見せたくてこのクイズを企画しましたか?」
「その通り!」
うむ。予想通りだ。そしてそれは、彼女に露出趣味があることを意味するわけではない(たぶん)。
「鳴早さんは穿いている。そして、穿いてるのは、いっせーのーで!」
「「水着!」」
思い付きでカウントを取ったが、マツウラさんはばっちり合わせてくれた。
さて、結果は……。
「正解!」
そして鳴早さんは、その場で思い切り立ち上がり、ラコステのアウターも脱ぎ去った。
そこに現れたのは、まぶしい水着姿の鳴早さん。
「あれ? これ、思ってたより恥ずかしくね?」
そう言って顔を赤くする鳴早さんはとても可愛らしい。
たぶんあたしもマツウラさんも、同じく顔を赤くしていた。
◇ ◇ ◇
「せっかく新作の水着買ったのに海もプールも行けなかったからね~。ここいらでいっちょ着とこうかなって思ったわけ」
結局、鳴早さんは水着+羽織ったジャージというスタイルで画面の中に落ち着いた。微妙に目のやり場に困る。
「なんかガサゴソしてたから、絶対に着替えてるなと思って。それで、トイレに行くとき着替える必要がある服って考えたら、新品の水着っていう結論に至ったの」
そもそも、穿いているのがズボンかパンツという限定を勝手に作っていたのはこちらだった。鳴早さんはそんなこと一言も言っていなかったのだ。
「いやあ。この水着もたぶんどうせ一回洗うんだけどさ。なんとなく勿体ない気がするじゃん? 今日一日使ってたパンツが他にあんのにさ」
「その辺の話はなんか生々しいからやめよっか」
まあ、言いたいことは分かるけども。
「それにしてもウチ、ツムギに感動しちゃった」
「へ? どうして?」
「あゆむは無意味なことしないってつむぎが言ったからでしょ?」
そう言って横から入ってきたのはもちろんマツウラさんだ。
「先に言うなよ~! まあ、正解なんだけど。ツムギ、ウチのことよくわかってくれてんじゃんと思ってさ」
「そ、そうかな?」
改めてそんなこと言われたら照れるのだが?
それと同時に、マツウラさんと鳴早さんの関係が、嫉妬とかじゃなくて、改めてうらやましくなる。相手に相手のことを知っていると言って、自分が相手のことをそれだけ考えていると伝えあって、それで笑いあえるような関係。
あたしとマツウラさんはいま、そんな関係になれているのだろうか?
というか、あたしはちゃんと、マツウラさんに(それがどのような種類のものであれ)思いを伝えられているのだろうか?
「つむぎはちゃんと相手のことを見ているものね!」
こちらの考えを見透かすように、マツウラさんが言う。あるいはそう思うのは、見透かしたうえでそう言っていてほしいとあたしが思っているからなのかもしれなかった。
「マツウラさんの方が見てると思うけど?」
「えへへ~そうかしら~?」
「おーい、ウチのこと忘れてない?」
呆れたように言う鳴早さんにごめんごめんと謝って、再び三人で談笑を続ける。
あたしとマツウラさんが話しているとき、鳴早さんはどんな顔をしていたのだろう。一瞬、そんな思いが頭に浮かんだが、その考えは深刻さを帯びる前に、どこかへと流れ去ったのだった。
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