二十七 狐娘になる

狐の衣装をかりれることになりそれを着替える為に、部屋に案内される。そこには、色とりどりの衣装がおいてあり、思ってたより凄かった。触ってみると、結構ほんものにちかいものが、沢山置いてあり、思ったよりびっくりするような事が、おおく見られた。これは、本格的に、楽しみだなと思ってしまうほどの状態だったが、この時は、自分自身が気づいていなかった。あまりにも嬉し過ぎてその事に気付くのが、遅れてしまうのだった。

「ここに、置いてある衣装でしたら、サイズがあうと思いますよ」

 見ているだけで、凄くて、はしゃぎたくなった。

「僕の髪に、合う色とかありますか?」

「耳は、赤茶で、尻尾は、赤茶か、こちらの白銀とかいかがですか? 肌の色に合わせるとしたら、お似合いですよ?」

 耳をつけてもらうと、ぴったりとくっついて、可愛い耳が出来上がる。

「この耳ですけど、魔力があれば、動かせる事が出来ますけど、まだ小さい君には、早いですよね」

 魔力の練習とは、やっていたので、試しに、流しみると急に、耳が動く――。

「あら、凄い、耳が動いてますよ?」

 この子まだ小さいのに、凄い魔力持ちなのかしら、人間の子供で、動いたのは、久々に見るわね。

「ほんとだぁぁ、凄い、思った通りに、動いているよ」

「これでしたら、尻尾をつけても、動きそうですね」

「それで、この二種類の尻尾ですが、どちらが良いですか?」

 あの……、白銀の尻尾が、凄く綺麗だな、選んでも大丈夫かな?

「す、すいませんが、その……、白銀の尻尾を着けても良いですか?」

 勇気出して、言ってみたけど、似合わなかったらどうしよう。

「こちらですね、何度も言う様でうすが、こんなに、肌が白いと、似合いますね」

 そして、お尻の上あたりに、尻尾をつけてもらうと、確かに、動く――。

「あら、可愛いですね、これは、写真に残すべきですけど、残しますか?」

 なんか、聞いた事がある単語が、出てきたけど、いいのかな?

「はい、お願いします」

 店員のお姉さんが、魔法を唱えると、「パシュ」と音がすると、何の音かなと思っていると、何かの髪らしき物を渡さる。

「写真を撮りましたが、少し時間を置いて下さい」

「時間を置くと、そこに、今、撮った物が出てきます」

 紙は、真っ黒だが、端の方が、だんだんと明るくなってくる。

「それでは、それを持って、衣装をつけた状態で、お母さんの所に、戻りますよ」

 衣装を着替えて、写真を手に持って、抱っこされたまま、お母様、カメッリアお姉様の所へと、戻った。

「はい、娘さんの晴れ舞台ですよ」

「キャァァァァ、可愛い」

「あら、本当の娘に、なったみたいね」

 あれ、今、凄い言葉が聴こえたきがするけど、おかしいな……。

「フルグルが、可愛いよ、お母様、どうしよう」

「耳が、動いている」

「あっ、尻尾も動て、可愛いだけど、どうしよう」

「耳と、尻尾は、魔力を流すと動く使用に、なってます」

「フルグル、魔力流しているのね、なるほど」

 お、お母様が、魔力の所で、怒らなかった。使ったら、何か言われるかと思ったよ。

「お母様、これ、写真と言う物らしいです」

 僕は、先ほど、撮ってもらったものを手渡した。

「あら、これは、凄いわね」

 お母様が、写真を見た後に、お店の人に、聞いている。

「こんな魔法初めて見たわね」

 その写真をお母様が、お姉様に、見せたると――。

「これ、欲しい――」

 お姉様が、凄く欲しがったが、お母様が、うなずかない。

「カメッリア、衣装と写真の代金から言うと、これをあげる訳には、いかないのよ」

 そういえば、写真、まだ見てないな……。

「お母様、どうすれば、これが、私の物になりますか?」

「そうね、主席か、二位ならあげてもいいわよ?」

「解りました、これから宿に、戻って勉強します」

「絶対に、手に入れてみせます」

「フルグル、写真みてなかったわよね」

 僕は、お母様から、写真を見せてもらう。

「どれどれ、あ、この女の子可愛い、あれ?」

「これ、僕だぁぁぁぁぁ」

「やってしまった――」

 僕は、うなだれるように、ここにきて、後悔をする。取り返しのつかない後悔を……。

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