Episode-4 あどけなき皮

Episode4を書くにあたって、明示された5枚のカード

 2018年8月9日 午後22時40分。

 明日に実家への帰省を控えていた私、なずみ智子は、ルノルマン・カードを手に取りました。


 今回引き当てたのは以下の5カードになります。



1枚目 : 18 犬(キーワード:友情、信頼)


2枚目 : 10 鎌(キーワード:別れ、分裂)


3枚目 : 13 子ども(キーワード:子供、新しいこと)


4枚目 : 2 クローバー(キーワード:幸運、希望)


5枚目 : 17 コウノトリ(キーワード:移動、変化)



「こりゃまた、難しい……」が、5枚のカードを引いた第一声でした。なお、Episode3で呈示された「10 鎌」のカードがまた出てきましたね。


 今回のカードは、「10 鎌」以外は全て、ポジティブな意味を含んだカードとなります。

 しかし「10 鎌」と合わせて読むと、以下と読めます。


「10 鎌」+「18 犬」⇒見せかけの友情や悪意


「10 鎌」+「13 子ども」⇒無責任、孤独感


 他に「2 クローバー」のキーワード”幸運”は、ずっと続くような長期的な幸運ではなく”突然降ってわいた幸運”や”短い期間の幸運”を、「17 コウノトリ」は、妊娠や出産などの肯定的な変化を示しています。


 さて、かなり難しいけど、どう料理しよう?

 ハートウォーミング系に挑戦してみようか?

 ……などと思っていたのですが、8月14日、帰省帰りのバスの中でのうたた寝中に、本作のEpisode4のプロットがバッと思い浮かびました。

 ちなみに、ハートウォーミング系ではなく、思いっきり猟奇系のプロットです。


 それから8月14日、翌日の8月15日にかけて、「Episode4 あどけなき皮」をちょびちょび書いていたのですが……いよいよ、完成間近となりました時、『なんか体調がおかしいな……』と熱を測ったところ、なんと39.1℃の熱が……!!

 数年前にインフルエンザにかかった時以来の高熱です。

 これはもしや、「Episode4 あどけなき皮」に登場する幼稚園児・実葉(みは)ちゃんの呪い……? とまで、考えてしまいました。


 高熱によって数日間ダウンし、小説のアップが遅れてしまいましたが、猟奇&胸糞な「Episode4 あどけなき皮」をお送りします。


 15,000文字超えの長文です。

 今回は、上下編には分けずに、1話完結としております。


 作中にて命を落とす人は1人としていませんが、猟奇&胸糞ですので、ご注意ください。動物好きの方にとってもキツイかもしれません。

 また、”ママ友いじめ”の描写もありますが、日々一生懸命子育てをしているお母さんたちを貶めるつもりで書いたものでは断じてありません。

 作中において、実際にイギリスで起こった2つの猟奇事件についても、ほんの少し触れておりますので、ご注意くださいませ。


 サイコな人……いえ、サイコな女の子も、もちろん(?)登場します。

 なずみ智子の完結済ならび執筆中の小説の中にも、サイコな女の子はすでに2名ほど登場しています。

 ↓

 ↓

●超長編「人生は彼女の物語のなかに」の王女マリア・エリザベス

 金髪碧眼、作中の誰もが認める超絶世の美少女17才。

 天使のごとき美貌の彼女のその心は悪魔のごとく残虐で淫乱であり、矯正不可能。つまりは、生まれながらのサディストなニンフォマニアであり、あろうことか実の兄であるジョセフ王子にまで欲情している。

 彼女は頭脳を張り巡らせて、対象者を手に入れるor陥れるというよりも、湧き上がってくる欲望のままに行動し、その絶世の美貌と王女という身分で周りを思うがままにしたいといった自己中我儘系の極悪サイコ。

 ※いろいろあってマリアの肉体で人生を送ることになってしまった、現代日本の生真面目JKヒロイン、河瀬レイナがあまりにも真っ当で灰汁がなく普通でありすぎるためか、マリアの変質的な異常者ぶりが余計に際立ってしまってもいる。


●短編「それは愛はアラーム」の木田鳴奈(きだ・なるな)

 お姉ちゃん(中学3年生の受験生)が大好きな小学校3年生。

 彼女は「相手の表情や状況を見て、おおよその人間が分かるであろうことを読み取れない」+「自分の行動が後にどんなことに繋がるかという想像力に欠けた」タイプである。あまり良くない言い方をすれば、子供ということを差し引いても、かなり頭の弱いサイコ。

 鳴奈自身は悪いことをするつもりなど全くなく”根っからの善意”で行動し、大好きなお姉ちゃんが全身全霊をかけて挑んだ高校受験という大切な舞台において、とんでもないことをしでかしてしまう。




 本作の主人公・平良葉子(たいら・ようこ)の可愛い一人娘・実葉ちゃん(5才)は、上2人とはまた違ったタイプのサイコであり、また、現在のところ、なずみ智子の小説の中では最年少のサイコとなるでしょう。

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