正直な話をしますと、私にはけっこう難しいお話でした。
別に悪いと言う訳ではなく、純粋に好みの話ではあるのですが――そもそも、私には〝私の中にいた虎〟が何者であったのかが分からず、主人公の後ろ向きな考え方にも、正直なところ私は同意できず、シンパシーを感じられなかったからですね汗
……それも、逆手にとって楽しむこともできないわけではありませんし、雰囲気はすごく好きです。
素直に雰囲気だけを楽しんだ方が良かったのかもなぁ、なんて。
変な感想ですみません汗
作者からの返信
読みにくい小説を読んでいただいた上に、書きにくい感想まで書いていただけて、とてもうれしいです。
「同意できない」っていうのは、仕方がないと思っていて――それを読み手に強いるわけにはいかないですもんね。
わかりにくかった「虎」の正体は、「私」が胸の奥に閉じ込めた「負の感情」といったようなものです。
雰囲気を楽しんでいただけたのなら、それでいいです。そういう小説です。ありがとうございました。
とても、不思議な話しでした。誰もが、いや、ある特定の人の中には、自分のコントロールのきかない、不思議な獣を住まわせているのでしょうか?精神のバランスが崩れた時に、その声は心の奥底から聞こえてくるのか?
これはホラーではないにしろ、不思議な重い余韻を残していきます。そして、私もなぜかそんな心にある獣の声を、聞いたことがあるような気持ちにさせていきます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
これは3年ほど前に投稿した小説ですが、まだ投稿した小説が少なかった当時ならいざしらず、いまたくさん投稿作があるなかで、この作品を選んでコメントをいただいたのが、まず意外です。ありがとうございます。
>私もなぜかそんな心にある獣の声を、聞いたことがあるような気持ちにさせていきます。
ただ読むだけだと、気持ち悪い小説ですが、そうした心持で読んでいただくと、なにやら怪しげな気分になってくる。そうした小説として書いたので、そう読んでいただいたことはとてもうれしいです。