第36話 割れ目に下着が食い込む…
僕は飛び散った精液をシャワーで洗い流しバスタオルで体を拭いた。
割れ目の中も拭かないと…。
僕の股間は以前より複雑な形状に変わっていた…。
あっ本当だ…シャワーを浴びてもパッチが剥がれてない。
僕の下腹部には女性ホルモン剤の経皮薬である丸いシールが貼られていた。
女性ホルモンを自分で生成出来ない僕は、このパッチを一生貼り続けないといけない。
でも、この粘着力なら日常的に剥がれて困る事はないだろう。
今日で三日目か…新しいのに貼り替えた方がいいのかな?
でも、耐久性を検証する為に四日目まで貼り続けよう。
それにしても、この女性ホルモン剤は効果があるのだろうか?
体に何も変化がない…変化がない事が効果なのかな…。
そして、僕は習慣になりつつあるスキンケアを済ませた。
あっ、しまった…ガードルを持ってくるのを忘れた。
手術後の僕は、患部を締め付けないように普通のショーツを履いていた。
女物のショーツは苦手だ…常に脱げそうな感じで履き心地が悪いからだ。
あっ、そうだ…おちんちんを割れ目の中に収めれば、履き心地が改善されるかも。
僕は、完全に縮んだペニスを陰裂に押し込み、ショーツを穿いてみた。
あれっ…違和感がない…ショーツが体にフィットする…。
そうか!女物のショーツの履き心地が悪かったのは、僕の股間に余計な突起物があったからなんだ!
男物とは比較にならない程に面積の小さい女物のショーツは、僕の女性と同じ形状になった下半身にピッタリと張り付いていた。
うん!いい感じ!見た目も可愛い!これなら、もっと小さなショーツでも大丈夫そう!
僕は女物のショーツを気に入った…勿論、下着泥棒的な意味ではなく女としてだ。
家には母しかいないから、下着姿で過ごそうかな。
僕はブラジャーを装着して洗面所を出た。
リビングのドアのガラスに自分の下着姿が映った。
本物の女に見える…と言うか、かなりスタイルの良い女だ。
あれっ、でも少し太った?
僕の体は、ツルンとした印象になっていて、体から細かい凹凸がなくなり滑らかになっていた。
体全体が確実に女性化してる…これが女性ホルモンの効果なのかな…。
僕は全身をはっきりと見る為に、玄関にある大きな鏡の前に向かった。
廊下を歩いても割れ目からおちんちんが外れそうにない…しっかり嵌ってる。
玄関の大きな鏡の前に立った僕に、下着姿の女性が映った。
やっぱり、体が滑らかになってる…体全体に薄く脂肪がついた感じだ…それに、肌も白くなってる。
割れた腹筋の上にも脂肪がついて、滑らかな印象になってる。
あれっ、割れ目にショーツが食い込んでる!
そうか…おちんちんを挟んだ事で割れ目が半開きの状態になってるからか…。
俗に言う「マンスジ」ってやつだ…この食い込みは男子の大好物だ。
こんな姿を弟の悠斗が見たら必ず興奮するだろう…洋服を着た方が良さそうだ。
でも、家にいるだけだから楽な格好がいいな…あっ、あれを着るか。
僕は従姉妹の理絵からプレゼントされたキャミワンピに着替える事にした。
凄い、階段を上っても割れ目からおちんちんが外れない!
これなら、日常的にガードルを穿かなくても大丈夫そうだ。
ガードルは僕の男性器を押し潰し、股間を女性と同じ形状にする効果があったが、締め付けが強く履き心地の良い物ではなかった。
それに、見た目が可愛くない…。
ミニスカートを穿いて分かった事は、必ずパンツが見えるという事だ。
どうせ見られるのなら、可愛い下着の方がいい!
僕の股間はおちんちんを割れ目に挟む事で、本物の女の子と同じ形状になっていた…やっぱり、この方法は正解かもしれない。
部屋に戻った僕は、すっかり女物の洋服だらけになったクローゼットの中からキャミワンピを取り出した。
うわっ、改めて見るとフリフリしていて可愛すぎる…。
自分が花柄の洋服を着る事になるなんて、ほんの二週間前までは想像もしていなかった。
あれっ、胸の部分にカップが入ってる…ノーブラで着るのかな?…一応、カップの下にゴムが入っていてブラっぽくなってる…それに肩紐がリボンになっているから、長さの調節も出来そうだ。
僕はブラジャーを外してベッドの上に置き、ブラトップを着る時と同様に、ワンピースを穿くように着てみた。
胸のホールド性は良くないけど、程よく押さえてくれているから、胸が揺れて痛む事はなさそう…でも、胸元の形状がブラと一緒だから胸の谷間が丸見えだ。
しかし、着心地は悪くない、凄く楽だ…それに、意外と似合ってる…花柄のせいかリゾート感がある…スカート丈は…やっぱりミニ丈だ…背が高いから仕方がないか。
僕はドレッサーの大きな鏡に自分の全身を映してみた。
見た目も悪くない…スッピンで髪の毛もセットしていないけど可愛く見える…ショーツとワンピースしか着ていないのに、この格好でも外を歩けそうだ。
男の洋服では考えられないな…男が洋服を二枚しか着ていない状態で外を歩けば確実に逮捕される…。
そうだ!股間がスッキリしたから、これが穿けるかも!
僕は、このキャミワンピと一緒にプレゼントされた黒い紐パンを取り出した。
うわっ、改めて見ると凄いな…クロッチの部分は布が二重になってるけど、お尻の布が薄い…しかも、前の布はスケスケのレースだ…。
取り敢えず穿いてみるか…横の紐を解くのかな?…いや、伸縮性があるから、このまま穿けそう…凄い!普通に穿けた!やっぱり、股間に突起物がないと、こんなに小さなショーツでも穿けるんだ!
僕はキャミワンピのスカートを自分で捲り、ドレッサーの鏡に下着姿を映してみた。
うわ…凄い…前のレースは何も隠せていない…もし、僕に陰毛が生えていたら丸見えだ…しかも、クロッチの布では割れ目を完全に隠しきれてない…割れ目の上の方が見えてるし、スケスケのレースの模様が陰毛みたいだ…。
それに、クロッチが割れ目に食い込んでいる…僕はどんなショーツを穿いても「マンスジ」が出来るんだ…何か対策を考えないと…。
僕は後ろ姿も確認した。
シンプルな黒い布だけど、生地が薄すぎてお尻の割れ目が透けて見える…横の紐のリボンもエロい、男なら解きたくなるだろうな…。
「ピンポーン」
呼び鈴が鳴った…誰だろう?
「美花音!学校のお友達が来てくれたわよ!」
友達?…あっ…忘れてた…前田がLINEで木曜と金曜の授業のノートを持ってくるとか言ってたな…でも、月曜でいいって断った筈だけど…。
「は~い!」
どうしよう…この格好は露出が多すぎる…でも、玄関でノートを受け取るだけだし…カーディガンだけでも着て行くか…げっ、カーディガンもスケスケだ…女の服って…まあ前田ならいいか。
僕は真面目な前田なら問題ないと思い、露出の多い格好のまま玄関に向かった。
スケベな大島や田中や宮崎に、この格好は見せられないな。
僕が玄関に到着すると、ドアの前に前田が立っていた…が、その後ろに大島・田中・宮崎の三人が立っていて、僕の体を舐めまわすように見ていた…最悪だ…。
「いらっしゃい…」
「身体は大丈夫か?これ、二日分のノート」
「わざわざ、ありがとう」
「じゃあ、また…月曜日に…」
前田は恥ずかしそうにしていて、僕と一度も目を合わさずに帰ろうとした。
「せっかく、来て下さったんだから、どうぞ上がっていって…何もお構い出来ませんけど…」
母は、帰ろうとしている前田を引き止めた。
余計な事を言わなくていいのに…。
「ありがとうございます!じゃあ、遠慮なく!」
大島が元気よく答えて、玄関に入って来た。
ちっ、空気を読めよ、大島…。
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