第18話 暴発した性欲
始業チャイムの鳴った廊下には、生徒がほとんどいなかったが、僕の格好を見た男子は露骨に驚き、僕を目で追った。
そして、グラウンドに姿を現した僕を、クラスメイトたちは大きな歓声で迎えてくれた。
「ゆきりん!良いよ!」
「フー!めっちゃエロね!」
えっ、やっぱりやり過ぎたかな?
僕は校舎の窓ガラスに映った自分の姿を確認した。
うわっ、剥き出しになった脚が目立ってる…。
我ながら、脚が長いな…改めて見ると股間が本物の女の子と一緒だ…。
あれっ、ビキニパンツのサイドにある青いラインがTシャツで隠れて見えない…まるで白い下着を穿いてるみたいだ!
恥ずかしい!
僕はTシャツの裾を伸ばして、下半身を隠すと、まるでTシャツの下に何も穿いてない感じになり、余計にエロくなってしまった。
やっぱり、ジャージを穿いてくれば良かったかな…。
僕は後ろ姿も確認した。
えっ!ビキニパンツの下からガードルがはみ出してる!
僕の後ろ姿は悲惨な状況になっていた。
オバチャンっぽいベージュの下着は見られたくない!
僕の顔は一気に熱くなっていった…。
死にたいくらいに恥ずかしい!
「前田君!ジャージ貸して!お願い!」
「えっ、あっ…うん…いいよ…」
前田はハーフパンツの上から履いていたジャージを、その場で脱いで僕に渡してくれた。
僕は男子からのブーイングを受けながら、前田のジャージを穿いた。
これで、安心して体育の授業が受けられる…。
助かった…可愛い下着なら見られてもいいけど、ベージュの下着は見られたくない。
今日は、100メートル走か。
出来ればサッカーとかバスケがしたかったな…。
僕のジャージ姿に落胆していたクラスメイトたちは、僕が走る番になるとニヤニヤしていたが、僕の胸が揺れない事を知ると更に落胆した。
悪いな「揺れるおっぱい問題」は既に対策済みなんだよ。
タイムは、12秒12…。
やっぱり、中学の時より1秒くらい遅くなってる。
筋力は衰えていない筈だから、原因は女性化した体のせいだな…。
すると、陸上部の田中が話し掛けてきた。
「凄いよ!ゆきりん!女子の日本記録が狙えるよ!」
またお前か…。
男の僕に、女子の日本記録は関係のない物だったが、田中は僕に速く走るアドバイスをしてくれた。
田中のアドバイスは、昨日と同様に僕の胸が激しく揺れるようになる物だった。
本格派のむっつりスケベは、真面目な表情でエロい事が言えるんだ…。
今日の僕は「揺れるおっぱい問題」の対策をしていたので、田中に付き合う事にした。
スポーツブラで武装された僕の胸は、田中の滅茶苦茶なアドバイス通りに走っても揺れる事はなく、当然、タイムが短縮される事もなかった。
努力家の田中も、最終的に僕の胸を揺らす事を諦めていた。
やはり、大手スポーツメーカーが最新技術で作ったスポーツブラの性能は確かな物だった。
やがて、体育の授業が終わった。
男子たちには不満の残る物だったようで
「何で、あのままブルマーにしなかったんだよ?」
と不平を言って来た。
その理由は、ベージュの下着が見えていたからだったが、そんな事は言えないので
「だって、今日は少し肌寒かったし…もっと暑くなったらね」
と言って誤魔化した。
僕は更衣室でスポーツブラと陸上のビキニパンツを脱いで汗を拭いた。
それにしても、この可愛くないベージュの下着を何とかしないと…。
色も形も可愛くないし…。
でも、可愛いショーツは伸縮性がないから股間がもっこりするし…。
あれっ、これって直に穿く物なの?
僕は今まで履いていた陸上のビキニパンツを手に取った。
水着のようなユニホームにはベージュの裏地がついていた。
この裏地の部分って、丁度女性器が当たる部分だ…。
このパンツの持ち主って、これを直に穿いていたのかな?
試しに穿いてみよう。
僕がガードルを脱ぐと透明な液体が糸を引いた。
何!濡れてる…ペニスの先から何か出てる…精液?…僕は射精してたの?
ガードルのクロッチ部分には、僕のペニスから出たと思われるヌルヌルとした体液が溜まっていた。
えっ、オナニーをした記憶はないのに…。
あっ!…さっき乳首を触った時に逝ったの?…アソコを擦ってないのに逝った?…そうか、射精したから性欲が急に冷めたんだ…そんな事より、精液の処理をしないと…。
僕のガードルのクロッチ部分には、今まで経験した事のない量の白濁した精液が溜まっていた。
しかし、このガードルは生理用のショーツとしても使用出来る構造になっていた為、クロッチ部分が二重になっていて、外側の布は防水性があったので、精液が外に染み出す事はなかった。
僕はポケットティッシュでペニスとガードルを拭いた。
ダメだ…内側の布が精液の水分を吸収して湿っている…乾かさないと…どうしよう…替えのパンツがない…この陸上のパンツを直穿きするしかないか…。
僕は陸上のパンツを直に履いてみた。
うん!ガードルと同じくらいのサポート力がある!おちんちんを股の下に折り畳んで…うん!いいかも!すっきりした形になった!女の子の股間と同じ形だ!
僕は窓のカーテンを少しだけ開けて、窓ガラスにパンツ姿を映してみた。
うん!可愛い!普通のショーツみたい!本物の女にしか見えない!これなら見られても平気かも!
僕は乳首を腕で隠し、セクシーなポーズを取ってみた。
グラビアの人よりスタイルが良いかも、皆に見てもらいたい…。
僕は露出狂かな?…あっ、いつまでもパンツ一丁の格好でいないで、ブラジャーを装着しよう…。
でも、男子たちも期待してるし、体育の時は期待を裏切ったからな…それに、後ろ姿も女らしい!パンツからお尻の膨らみがはみ出していて可愛い!
僕の穿いていたガードルや見せパンは、四角い形をしていて、お尻全体を隠す物だった。
やっぱり、逆三角形のパンツは可愛いな!
そうだ、ついでに制服も他のに着替えよう!
しかし、クラスメイトからプレゼントされた制服は、着られそうな物が残っていなかった。
これは冬服だし、これも冬服、これは安物のコスプレ衣装だし、これは大き過ぎる、スクール水着は論外だし、これは!…懐かしい!僕の中学の制服だ!
僕は白のセーラー服と濃紺のスカートを手に取った。
スカーフもある!でも、全体的に小さいかも…そりゃそうか…身長が172センチの女子中学生なんて滅多にいないもんな…試しに着てみよう。
スカートのウエストは…ぴったりだ!でも短い!…あれっ、上着が着られない…。
僕は半袖のセーラー服を上から被ってみたが、片腕と頭しか入らなかった。
変だなあ、着られない程、小さい訳ではないのに…。
僕は中学時代の同級生とのセックスを思い出してみた。
確かセーラー服を脱ぐ時は、みんな脇のファスナーを開いていたような…。
僕はセーラー服の脇のファスナーを開けて、もう一度、頭から被ってみた。
着られた!そういう事か…伸縮性がない生地だから着られなかったんだ。
脇にあるファスナーを閉めると、セーラー服は僕の体にフィットした。
意外とぴったりだ…そうか、中学の時の女子たちは、セーラー服をダボダボの状態で着ていた…元々のデザインが大き目に作られているんだ。
僕は赤いスカーフを三角に折り、襟の下に装着して端を胸の前にあるホルダーに通した。
あれっ、何か違う…セクシーだ…あっ、胸当てがないんだ!
僕は襟の内側に折り畳まれていた胸当てを広げてホックで留めると、V字に開いた胸元が塞がれてセクシーさがなくなった。
窓ガラスにセーラー服姿を映してみる。
うん!可愛いかも!ちょっとコスプレ感があるけど、そこがまた良いかも!
さっきの制服より、スカートが短い…でも、短い方が可愛く見える。
僕は色んなポーズを取ってみた。
エロい!直立した姿勢以外は、必ずパンツかおへそが見えるし、腕を上げるとセーラー服の裾が上がってブラが丸見えになっちゃう。
少しエロ過ぎるかも…でも、このビキニパンツは見られても恥ずかしくないし、おへそやブラだって見られて恥ずかしい物ではない…。
僕のブラジャーは、シンプルなデザインながら、レースやリボンがあしらわれていて清楚で可愛い物だった。
どうせコスプレなら、胸当ても取っちゃおうかな…。
僕は服の裏からホックで留めてある胸当ての布を取り外した。
凄い!開いた胸元から胸の谷間とブラがチラリと見える!
すると、四時間目の始業チャイムが鳴った。
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