第49話 思考回路
考え方には癖があると思う。
むかし、無差別殺人をした犯人が動機について「ムシャクシャしたからやった。誰でも良かった」と話した。
子供がケンカをして
「ムカついたからバカって言った」
これは大小差が激しいけれど、思考回路は同じだと思う。
ムシャクシャしたから人を刺してはいけないことは子供だって分かるけれど、ムカついたからといって暴言を言ってはいけないというのは元は同じ事なんだ。
「自分の機嫌が悪いことを理由に人を傷つけてはいけない」
何故ムシャクシャしたのか?何故ムカついたのか?
何か嫌なことをされたり、言われたりしたら「やめて」と言う。それが最善の方法だ。傷つけられたからといって、傷つけ返して良い訳はないし、何も言わず溜め込んでもいけない。そういう癖を小さい頃からつけておいたほうがいいのかもしれない。消化されない「嫌な感情」はいつか爆発する。
「やめて」と言ってもやめない人は、自分で自分をコントロール出来ないか、人を傷つけることが楽しい異常者だから逃げた方がいい。子供はまだ未熟でやめられないかもしれないから、周りの大人がうまく対応して欲しい。
自分の思うようにならなくてムシャクシャする場合はどうするか?
自分の機嫌の取り方をきちんと知っておくべきだ。
その中でも
「人に聞いてもらう」
これは効果が大きいと思う。
愚痴るのは嫌だ、みっともない、迷惑!なんて思うかもしれないけど、消化できないモヤモヤを吐き出せば心が軽くなる。
だけど、聞いてくれる人が必要だ。
今のご時世、なかなか難しいよね。
だからみんな我慢して、どんどん苦しくなっていく。
いいじゃないか、聞いてあげようよ。
せめて自分の周りの人の分だけでも聞いてあげられるくらいの心の余裕を持ちたい。
大事な友達との貴重な時間を愚痴で使いたくないけど、たまになら許してくれるのが友達だ。
どうしても誰にも言えないなら、書くのがいい。深く掘った穴に向かってぶちまけるように わーっと書いて破り捨てる。
webじゃなくて紙がいいね。破り捨てるのがいい。
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