第34話タモリさん

前回の無自覚についての今のところの答え。


私がなんか嫌だなと思う時は、必ずと言っていいほど「人のせい」にしている。

あんなに「人のせいにするな!」と叫んでいるのに、なんたることだ。けしらかん。

そんな訳だから、何か事が起こった時、どちらかが100%悪いなんてことはほぼないと考えている。こちらにも改善しないといけない案件があるはずだ。

無自覚な人はどこにでもいて、人生で度々遭遇する。その度にイチイチ消耗していては非効率なので、なんとか解決策を見出だしたい。しかしなかなか難しいなぁ。


そこで、ふとある言葉を思い出した。

「期待しない」

これは、タモリさんの言葉。

他人に対して期待するから、期待を下回るとイライラするのだ。だから期待しない。

この期待は、私が勝手に相手にかけているだけであって、相手からしたらそんなもん知らんのである。

「やります!」と言ったからといって、期待通りの仕事が出来るとは限らない。どの程度で良しとするかも個人によって考え方は違うのだし、やってくれたら有難いと考えよう。

これは相手を卑下しているわけではなく、私だって出来ていると思っていても、先方にとっては期待はずれなこともあったはずだ。


それと、タモリさんはこうも言っている。

「やる気のあるヤツは去れ」

これは当初「なんで?やる気あればいいんじゃないの?」と、あさーく受け取っていたが、今になって真意に気づく。

やる気があるからといって、出来るワケではないこと。

さらに、裏を返せば「やる気しかない」ということなのだ。経験や知識があれば、やる気をアピールする必要はない。

冷静にやるべき事を確実にこなす。必要なのはそういう事だ。

あと、やる気がある時は自分がこうしたい、ああしたいが強いので、全体で見た場合に自分が引くとか、そういうことが出来ない。

客観的に見れませんってことでもある。

周りが上手くもっていかないとダメだ。


何十年もチームを組んで仕事をしてきた結果の言葉。

有り難く享受したい。

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