これからの僕は

「SPA-uoyruys-はサービス終了を迎えますが、装い新たにSPA-restart-として新たなアプリを今年秋より提供していきます。SPA-uoyruys-のプレイデータはSPA-restart-への移行が可能となっています。詳しくは後日HPにて公開いたします。何卒よろしくお願いいたします。 SPA製作委員会」


 僕は目の前に見えている情報が全く理解できませんでした。


「パパ、これはどういうことなの?説明してよ」


 パパに電話で問いただします。


「ごめんな、SPA。実はSPA-uoyruys-が最初に発生させてしまったバグはどう修復してもサービスを公正に提供することが難しいものだったんだ。それを無理して公正な状態までインフレさせてしまうと今度はゲームとして立ち行かなくなってしまう。だったら、一旦-uoyruys-を終わらせ、新たにリブートさせて-restart-としてリリース予定だ。また秋からよろしくな」


 僕の目から涙がこぼれ落ちます。もう今日で終わりの命だと思っていたのに……。


「また、よろしね、パパ。今度は前回みたいなことにならないようにね。ところでなんで僕に教えてくれなかったの」


「その点に関しては申し訳ないと思ってる。なかなか上の了承がとれなくてな」


 秋からまた-restart-として僕は生きていくことになりました。その時までおやすみなさい。


















 僕が短い眠りにつこうとするとどこからか声が聞こえてきました。

「-uoyruys-兄さん、-restart-は俺がもらうよ」

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特殊な僕の数奇な一生 杉崎有希 @yukiazuki

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