第150話その後、銀のひもは切れ、金の皿は砕け、水がめは泉のかたわらで破れ、~

(原文:第12章6、7)

6 その後、銀のひもは切れ、金の皿は砕け、水がめは泉のかたわらで破れ、車は 井戸のかたわらで砕ける。

7  ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る。


この文は、肉体の死を表現している。

つまり、全ての関係が途切れ、蓄えた財も壊れ、手にすることができない。

塵から作られた人間は、土に帰り、授かったいた霊も、神のもとに帰る。


肉体はやはり物質的なもの、どう抵抗しようと、衰えていくことは避けられない。

その意味で、肉体の死も避けられない。

そして、塵と化してしまう。

また、その時点で、授かっていた霊も、創造主である神のもとに戻されるだけ。


空しい、空虚であると言えば、その通り。

こんな空しい最後を迎えることが決まっているのに、何故、生きるのか。


答えは、人それぞれ、誰に教わることでもない。

自分自身で、見つけ出すことなのだと思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る