タイトルのない詩(うた)

何年前になるのでしょうか…?

耳に粉瘤ができて受診すると手術になった。

手術後はいつも決まって熱が出る。

翌朝、目が覚めると「昨日は本当にしんどそうで」と年配の女性が声をかけて下さった。

大きな病院では耳鼻科の簡単な入院は病室がなかったのでしょうか?

病室は白内障で手術や手術を控えている3人の方々と同じでした。


熱も下がった頃。

人の若い頃が見える自身は病室にいる年配の女性とまるで修学旅行に行ったように楽しい会話がはずんだ。


10日間の入院だったけれど、すごく長い月日に感じました。

退院後、連絡をとり一緒にランチをした。


そんな日から数年が経った。

同じ病室にいた3人の方のうち、お二人が亡くなったという知らせが届いた。

本当にさみしかったが、一番高齢の方がお便りをくれる日が続いた。

その方がある老人介護施設に入られたとの連絡を御親戚から受けて訪ねて行きました。あの頃と変わらず楽しい時間でした。


そんな時に偶然にボランティアでアコーディオンを弾く方と出会ったのです。

「私が教師をしていた頃なんだけれどね、ピアノが音楽室に1台しかなくて、体育館で行事があるとピアノの移動が大変でアコーディオンならと考えたので」と話をして下さいました。


入院していた方の介護施設でアコーディオンの演奏をして下さると良いなと連絡をしてみると、快く受けて下さり、実現しました。


今も思い出す病室が同じだった方々。

きっとまた会いましょう!

いつかの空の下で。

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