タイトルのない詩(うた)

父の家系図を母家の長従兄からもらった。

兄7人+姉2人

じ・じ・10人ですって~!


父は10人兄姉1番末っ子としてこの世に生をうけた。

そして自分はというと沢山いるイトコで1番年下ということらしい。


まあ、それはさておき…

イトコ(従兄弟) の忘れられない思い出がある

自身は学校の春休み夏休み冬休みは

伯父さんの家に滞在するのが常だった。


*注釈 小説家になろう『空が晴れたら』を読んでいただければわかるかなと思います。


ある冬休みのお正月に誰か見慣れない人が伯父さんの家に来た。

若い人だったがオーラが凄かった。

誰ですか?~!

伯父さん伯母さんは、その人の事を『ユウちゃん』と呼んで話していた。


ユウちゃんという人は、私の首に5円玉を紐に通してネックレスにした物を首にかけてくれた。

今思えばお年玉だとわかるが、お金の価値なんて全くわからないのでボーッと首飾りを見ていたと思う。

もちろん今思い返すに

小さな私への心のこもったプレゼントだったに違いないのですが。

(正直うれしくなかったのを覚えています)


ユウちゃんは何か忙しそうだった。

伯父さんの家に30分ほどいただろうか。

爽やかな笑顔で立ち去った。

その後の伯父さんたちの話しを聞いて

ユウちゃんは東京でグループサウンズをしているスターだとわかった。

そして父の兄の子供つまりイトコだということも…。


その何年後かにレコードを兄がもらった。

兄の部屋で一緒に聴いた。

確かに忙しかったはずだなとあのお正月を思い出して。

何度も繰り返し兄の部屋でレコードを聴いた。


伯父さんの家で5円玉のネックレスを首にかけてくれた、うれしくないけれど垢抜けたその人、それがユウちゃんである。

大好きな父の兄の子供

イトコのユウちゃん ─ あおい空



当時のレコード

https://youtu.be/vZwfN1-cM98


出身地でのライブ

https://youtu.be/vJZtPDJd_OQ

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