タイトルのない詩(うた)
電話で話しているけれど
何ヵ月ぶりでしょう 久しぶり
向かい合わせに座るカフェテラス
見つめる瞳にはにかみながら
手を伸ばして あなたの鼻筋を
指でたどる
あなたはちょっと目を閉じて
幸せそうに微笑んで
そしてゆっくり目を開ける
危険な男に近づくな
匂いがしないか確かめろ
パパの忠告 わかってる
テーブルのアイスティー
レモンかじって かき消した
パパの言葉が飛んでいく青い空
初夏の風は恋のアバンチュール
今だけ吹いてね 今この時だけ
緑の街路樹 並んで歩く
ポケットに手を入れた あなたの隣で
そっと上着を引っ張った
腕を組んでもいいのかな
だまって腕の中に手を入れる
女の子はね 隙をみせてはだめなのよ
立ってる時も心を許してはいけないの
ママの口ぐせ 頭によぎる
木漏れ日の陽射しの 眩しさが
ママの口ぐせ かき消した
初夏の太陽は恋のアバンチュール
今だけ輝いてね 今この時だけ
たぶん さよならは近いはず
あなたと私は正反対
パパの忠告 ママの口ぐせ
私はそれを捨てられなくて
せめて この瞬間だけ 吹いてね 初夏の風
今だけ輝いてね 木漏れ日のサンシャイン
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