第15話 『ショルツ様』


 ここまで、わりあい、ちょっと古い録音を取り上げて来ましたが、比較的新しいのも、入れてみたいなあ。と、思いました。


 ただし、やましんは、どしろとであること。


 しべコンは、有名曲で人気もあり、優秀なヴァイオリニストさまにとっては、この作品の録音は、わりとメイン・ストリートです。なので、録音も多く、特に最近は、数が多くて、全部聞くのは経済的にも無理があります。


 なので、あくまで、やましんの気分で、書いております。


 カトリーン・ショルツさまは、ドイツのヴァイオリニストさま。


 やましんより、もっと若い世代です。


 この録音は、2006年あたりの録音のようですから、比較的新しい。


 それでも、時間が経つのは早いものですねえ。


 21世紀なんて、夢の世界でしたが、こうなると、なかなか、厳しい状況にあります。


 それはそうとして、わたくしが思いますに、この録音は、非常に優れたものです。


 オケは、ベルリン放送管弦楽団、らしいですが、かなりどっしりとした重心の低い、でも、機動性は、なかなかのもので、指揮者様の采配も、とてもきちんとして、まったく迷いとか崩れもありません。


 そうして、このショルツ様のソロは、どこをとっても完璧というもの。


 もちろん、これはライブではないのでしょうけれど、おみごとです。


 わりと、アイザック・スターンさまの流れにあるような感じの都会的演奏ですが、こういうの好きです。


 第1楽章の切り上げかたは、ヌヴーさま似かな。


 指揮は、ミヒャエル・ザンデルリンク様。


 名指揮者、クルト・ザンデルリンク様のご子息のおひとりのようです。


 お父上も、シベリウスさまの演奏には、一家言のあったかたですから、さすがというところなんでしょう。


 CDは、ベルリン・クラシックス・レーベルから出ています。 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る