第4話 古本屋です

 古本屋に行ったことはありますか?

 あの独特の匂い。以前は利用してましたが最近は売るものがなければ行きません。

 古本屋といってもいろいろあります。大型のところだけでなく小さくこじんまりとしたところもあります。





 〇〇〇〇〇〇






 僕は古本屋です。買取と販売をしています。本を売ることでその人の本棚さんがリフレッシュできます。本棚さん達は僕らのように大きくはないので、本を持てる数には限りがある。あ、もちろん僕らにだって限りはありますよ?棚ですから。その本棚さんがまた新しくいろんな本を持てるようになる。古本屋ですが一度しか読んでないだろう新しい本もあります。また次の持ち主に巡り会えるように祈っています。お隣さんは本ではないものも扱っています。服も家具も楽器もあります。


 この値段なら売るより誰かにやった方がいいな、売らないという方もいます。




「またのお越しをお待ちしております」




 古本屋が売らなくても貸したり譲ったりしあう。でも自分の知らない人のところへも本が届く。その橋渡しができたらいい。


 僕は本ではありません。古本屋です。本は僕のそばにある。それがなければ僕はいません。


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