界変のアルテントロピー

登場人物紹介 iii.

●源世界

アマラ・斗（ト）・ヒミカ／20歳

　ＷＩＲＡの第一等規制官。得意分野は元素デバイス関連の開発。口調は粗野だがいつも明るく前向きな女性。幼い頃にＦＲＡＤの波及効果で家族を亡くし自身も左脳を失った。脳は元素デバイスで補完され、その後インテレイドに育てられた為、人工物に対する区別意識を殆ど持たない（インテレイドやロボットも生命の一つとして捉えている）。赤い髪と褐色の肌、目立つ八重歯が特徴。

ガァラム・竜（リュウ）・オルキヌス／402歳

　ＷＩＲＡの第ニ等規制官。元は剣と魔法の世界アーマンティルの転移者で、約４００年間を災厄の竜ガァラムギーナとして過ごした。その為人間的な思想や情動が薄く、客観的且つ大局的に物事を見て動くことが多い。言動には威厳があり思慮深く知的に振る舞っているが、裏に秘められた竜としての存在感が滲み出ている。

メベド（偽名）／年齢不詳

　様々な亜世界においてＦＲＡＤを引き起こそうと暗躍している盲目の老人。その目的や正体は不明。時折１０代前半の少年の姿をとる。アルテントロピーや情報次元に深い造詣を持ち、規制官らに対して意味深な発言をすることが多い。

●亜世界『インヴェルセレ』

＊＊解放軍＊＊

タウ・ソク／19歳

　紺色の髪と瞳をした少年。頬に紋章のような痣がある。転移者でありプロタゴニスト。現在は解放軍のエースパイロットとして活躍しており、帝国軍からは『蒼海の死神』と恐れられている。機体は青と白の汎用型機甲巨人ヴィローシナ。

リ・オオ／18歳

　帝国に反旗を翻した父の遺志を継ぎ、解放軍の若き指導者となった少女。強い意志とカリスマ性を持っている。真珠色のロングヘアーが特徴。

コタ・ニア／22歳

　リ・オオに忠誠を誓う解放軍の参謀。知略に長け、機甲巨人のパイロットとしての腕も一流。解放軍の皆からの信望も厚い。

マユ・トゥ／20歳

　解放軍によって奴隷的身分から救われた女性。リ・オオの志に感銘を受けて入隊。パイロットとしての素養が高い。

＊＊帝国軍＊＊

アグ・ノモ／27歳

　帝国軍大尉のエースパイロット。橙色の強襲型機甲巨人バタンガナンを駆る。常に圧倒的な戦果を上げているものの、ゼペリアン星系出身でない為、選民意識の強い一部の帝国民からは疎まれている。真面目だが本音を他人に語らない。

タナ・ガン／28歳

　惑星バハドゥに駐在する帝国軍少佐。アグ・ノモの士官学校時代の友人。ステレオタイプの軍人で、自身の扱いに不満を抱いている。

ザ・ブロ／52歳

　ヴェルゼリア帝国将軍。シギュリウス星系方面軍総司令。タナ・ガンの叔父に当たる。善政によって惑星バハドゥを統治している人格者。

グス・デン／74歳

　ヴェルゼリア帝国皇帝。武力によって帝国の地位を築いた絶対的な支配者。解放軍の最終目標は彼を倒すこと。