その少女、異界より来たる 10(Σ29)

 鉄仮面の武器店から数えて5件ほど隣。


 この街に何店かある「女性向けの防具屋」の一つに私達は訪れていた。


「いらっしゃいませぇ~☆ あぁんらぁ、アンジェに早百合じゃな~い!」


 扉に設置された来店を知らせるベルがカランカランと小気味良い音を立てると同時に、店の奥からそんなしなった「男性」の声が響いてくる。

 その人物は男性とは思えない、優雅なモデルの様な歩き方で、店に入った私とアンジェを出迎えてくれる。


「こんにちわ。って近い近い近い! 距離感ー!」


「あらやだワタシったら。ごめんなさいねぇ」


 ただ単に出迎えてくれただけなのだろうけど、どうにもこの人の距離感というかパーソナルスペースの狭さは慣れない。


 カトリーヌ防具店。


 身体は男、心は乙女の店長、カトリーヌさんが営む女性冒険者向けの防具店。

 雑に紹介すると、オネェがやってる衣料品店とでも思っておいて下さい。


 こちらは防具をどうするか鉄仮面先生に相談したところ、彼に紹介されて訪れたのが切欠。

 初日から「貴女が噂の異世界人! いいじゃない! 想像以上にいい素材してるわよ!」とグイグイ来られて少し引いてしまったが、悪い人ではないし真剣にこちらの要望も聞いてくれる。


 私の戦い方や基礎能力を配慮した上で、最初に来ていた「制服」を何とか直して使えないかと相談したところ、多少素材は変わるがやってくれるという事だった。

 一月ほどまえに破れた制服一式を渡し採寸も済ませ、更に制服に合わせたマトバちゃん用のホルスターなども合わせて作ってくれるという。


 本日はその完成した新しい制服の受け取りに来たわけだ。


「オーナーどいてください邪魔です」


「ああん酷い!」


 私の前で未だクネクネと謎の動きをしていたカトリーヌさんを押しのけて、一人の女性が奥から現れる。


「いらしゃいませ、ミス・早百合。ご注文の服をお持ち致しました」


 カトリーヌさんとは別の意味でキリリとした佇まいのメイド服を身に着けた女性は、紙製の箱を手にこちらへとやってきた。


「こんにちわ、シャーリーさん。その箱がそうですか?」


「はい。早速あちらで試着をお願いいたします。何か問題があれば調整致しますので」


 言って彼女は店の奥にある試着室へと私を誘導する。


 シャーリーさんはこのお店でカトリーヌさんの弟子兼スタッフとして働いている。

 私よりも5つ上の20歳だが、背丈は私と同じくらい。

 少し表情に乏しいというか基本無表情なのが勿体無い感じの、落ち着いた美人さんだ。


 なぜか常時メイド服を身に着けているのだが、どうやらこのメイド服はカトリーヌさんが出した課題として自作したものらしい。

 彼女・・・・・・じゃない彼曰く「一流の裁縫士はメイド服の腕で決まる」という事らしく、日々新たなメイド服を作って腕を磨いているらしい。

 普段から着用しているのは、そのメイド服の完成度を自分で確かめる為だと言っているが、カトリーヌさんは「別にそんな指示は出していない」と言っていた。

 要するに着ているのは単に彼女の趣味なのだろう。

 人の趣味に口を出すつもりはないので、色々と突っ込みたい気持ちはあるが何も言わないでいる。


 成長したのですよ、私も。


 ちなみに、私の服の採寸も彼女が行ってくれた。


 このお店に来るお客さんは大きく分けて二通り居る。

 一つは私の様な女性。もう一つは―――カトリーヌさんと同じ「身体は男だが心は女性」のお客様だ。

 昔からカトリーヌさんを知っている人なら別に抵抗は無いらしいが、私の様な一見様は、さすがにオネェといえど男性であるカトリーヌさんに採寸されるのは抵抗がある。

 そういった事情も込みでシャーリーさんが雇われている面もある様だ。


 いやほんと悪い人ではないんだけどね。

 むしろいい人すぎて恐縮するくらいなんだけどね。 


「おー、すごい。見事に復元されてる・・・・・・補強入ってるからかな、むしろ元の制服より丈夫そう」


 試着室の鏡に映るのは、2ヶ月ぶりに目にする制服姿の私。

 もはや懐かしい姿に思えてくる。


 ただ実際は、銃のホルスターやこちらの世界で購入した靴、腕に装備しているライトバックラーなどがあるため、何と言うか「武装した女子高生」という感じになっている。

 改めて着てみて感じるのは、制服というものが相当に動きやすく作られていたんだなという事。


 こちらの世界に来てから今日まで制服が無かったので、当然この世界の服を毎日来ていた。

 加えてハンターのお仕事を開始するにあたって、仮とはいえ仕事着として調達した服も日々身に着けていた。

 だがどうにも馴染まない。馴染めなかった。


 多分慣れの問題なのだろうけど、どうにもこの世界の服は窮屈に感じたのだ。


「まぁそうだよね。中学からとはいえ3年も毎日着てたんだから、こっちのほうが馴染むのは当然か」


 何度か身体を捻ったり伸ばしたりしてみるが、特に違和感は無い。

 むしろ元の制服よりも自分の身体にフィットしている感じがあって凄い。


「腕は確かなんですよね・・・・・・なのになぜオネェなのか」


 いやうん生粋の百合属性かつ現在進行形で彼女持ち女の私が言えた話ではないか。

 

「ありがとうございます、バッチリです」


「それは良かった」


 油断大敵。

 突然向けられたシャーリーさんのレアな笑顔に思わず私の中の獣が目を覚ましそうになる。


 お馬鹿! アンタにはアンジェリカというステキな恋人が居るでしょう! この浮気者!


「ふふ、初めて会った日を思い出しますわね」


 私の浮気心も知らずに制服の復活を喜んでくれるアンジェ。

 ごめんねハニー、私今別の人の笑顔にちょっとグラついてた。

 こんな私を許して・・・・・・


 そういえば、アンジェに制服を着せたらそれはそれでとても素晴らしいのではないだろうか。

 

 邪である。私は相も変わらず邪な女である。




******




「ところで早百合。貴女を素敵なハンターと見込んでお願いがあるのよぉ」


「巨大なゴリラ退治以外なら・・・・・・」


 もうゴリラは嫌だ。

 もう巨大なウ●コは嫌だ。


「ちがうわよぉ! ただね・・・・・・手紙をある人に渡して欲しいのよぉ」


「手紙ですか? 別にそれくらいならいいですけど」


 でも手紙なら普通に郵便を使えばいい気がする。

 この世界には普通に郵便を配達する人たちがいるのだから。


 そう思っていたのだが、どうやら特殊な事情があるらしい。


「その人ね、ハンターなんだけど今何処に居るのか分からないのよぉ」


「あれ? そういうのってハンターギルドに問い合わせても教えてもらえないんですか?」


「駄目なのよぉ。ハンターの安全保護のためってルールでね、一般人は問い合わせできないの・・・・・・だから同じハンターの早百合にお願いしたいの」


 そういえば鉄仮面先生がそんな事を言っていた。


 ハンターの情報、いわゆるステータスなどは原則として一般に開示されない。

 いや私が異世界人とか知られまくってるじゃん! とは思っのだが「お前は特殊すぎるだけや」と一蹴された。

 私だけ扱い酷くない!? と抗議したい所だが、一応ステータスの詳細、特に称号系については私が話した人やあの時ギルドに居たハンター達以外には伝わっていない。

 この辺りはハンターの共通認識というかマナー、リテラシーとして徹底されている事らしく、そういう情報を漏らす人は資格を剥奪されたりもする。


 実際は人の口に戸は立てられないといった感じで見過ごされている部分もある様だが、所在地なども非公開だったのか。

 原則、ハンターに仕事の依頼をしたいならギルドを通せよ、という事なのだろう。

 ならばここでカトリーヌさんの頼みを引き受けるのはマズいのでは? とも思ったのだが、服を仕上げて貰ったのだから人探しくらいなら良いって事にした。


 アンジェが居たら「もう、安請け合いしてはいけませんわよ!」とか怒られそうだけど、現在彼女はシャーリーと更衣室で自分の服を試着してる。

 カトリーヌさんもこのタイミングだからこ話してきたのだろう。


「わかりました。どなたに手紙をお届けすればいいんですか? 流石に名前は・・・・・・分かってますよね?」


 あの日見ただけの愛しの君にこの手紙を渡して欲しい、とかそんな依頼だとさすがに困る。

 情報が少なすぎて異世界2ヶ月程度の私にどうこう出来る話ではなくなる。

 それこそ人探しのプロ雇ってくれってなるわけです。


「この手紙を・・・・・・ジャニス・ジャービスっていう人に渡して欲しいの」


 ジャニス・ジャービス・・・・・・なんだろうどこかで聞いたことある?

 気のせいかな―――何か左目がムズっとした。


「ジャニスさんですね・・・・・・ってカトリーヌさん。これ何ですか」


 彼女・・・・・彼が手渡そうとしてきた手紙。

 札束でも詰めてあるの? というくらい便箋がパンパンに膨らんでいる。

 多分中身は札束などではなく本当に手紙なのだろうけど、だとしたら何十枚分詰まっているのだろうか。


 それに、私が受け取るのをためらったのは、その厚みよりも便箋の柄であった。


 キラキラのデコレーション。フリフリの飾りつけ。

 極めつけに、ハート型の封蝋がバーン!と押されている。


「その、えっと、ラ、ラブレターよ。きゃっ!言わせないで恥ずかしい!」


 うるせぇ! 今のアンタの様子の方が恥ずかしいわ!

 ラブレターにしたって、これ何枚書いたの!?

 中身全部ラブレターなの!? 愛が重いし、愛が分厚い!


 それくらい好き! というのを込めたゆえの厚みなのだろう。その気持ちも溢れ方も理解はする。

 もしも私が小姫にラブレターを書くとなったら、恐らく同じくらいかこれ以上の量になると思うからだ。

 このラブレターに詰まっている「本気」が私にはわかる。


 だからこそ、これは引き受けられない。


「ごめんねカトリーヌさん。それだけの量の愛があるってのは私すごくわかる。でもだからこそ―――これは自分で渡すべきですよ」


 凄く自分勝手な考えだが、ラブレターを他人に託すのは間違ってると私は思う。

 それは自分の誰かに対する愛を、他人に預けるに等しい事。


「ラブレターだからこそ、私を、他人を介さずに渡すべきじゃないかなって」


 私はずっと小姫に片思いをしてきたからこそ思うのだ。

 その想いを他人に委ねるなどありえない、と。

 同姓で恋する事が憚られないこの世界に来たからこそ、強くそう思うのだ。


「えっと、すみません、小娘が偉そうに・・・・・・」


「いえ―――早百合の言うとおりだわ。私こそごめんなさいね」 


 カトリーヌさんはシュンとした顔で肩をすぼめて手紙を引っ込める。

 少し申し訳ない気持ちになってしまうが、こればかりは私の数少ない譲れ無い事に抵触してしまった。

 力になれなくてほんとゴメンねカトリーヌさん。


 自分で手渡すのは、すなわちもうそれ自体が好意の開示なのだ。

 その勇気が出ないという気持ちは凄く理解する。

 心の底からカトリーヌさんが抱えている恋心とその怖さを理解していると思う。


 私も以前のままなら、地球に居た頃の私なら、もしかしたらカトリーヌさんと同じ事を誰かに頼んだかもしれないから。 


「こちらこそごめんなさい。でもお気持ちは、本当に凄く分かりま・・・・・・す―――」



 その時―――ふと、強烈な違和感の様なものを感じた。



「―――あれ? お店の中に・・・・・・蝶?」


 強烈なアップで迫り来るカトリーヌさんのその背後。

 私から見て、左手から右方向へ。

 ふわふわと空中を揺らぐ蝶が1匹目に入る。


「カトリーヌさん、お店に虫が、蝶ちょが入っちゃってますよ?」


「えっ!? やだどこぉ!? 売り物に燐粉とか付けちゃいやよぉ!?」


「目の前に居ませんか?」

 

 丁度彼女・・・・・・もう彼女でいいや。

 彼女の頭の後ろを通り過ぎたタイミングで振り返ったのだが、当のカトリーヌは蝶など居ないと言う。


 私も彼女の脇から店の奥を覗いてみたが、確かにどこにも見当たらない。

 んん? 何処に消えた?


「あれ・・・・・・ごめんなさい見間違い、かなぁ」


「ちょっと大丈夫? 早百合ちゃんもしかして慣れない異世界生活でお疲れなんじゃない?」


 うーん、そうなのかもしれない。

 心なしか少し頭痛もしている。

 なんだろうこの、お店に来てからの倦怠感というか身体に力の入らない感じ。


 それにさっきの違和感というか、背筋からくる気持ち悪い感じ。

 まさか幽霊的な何かを目撃したわけじゃないよね・・・・・・

 なまじ一度死んだ事のある身だから、幽霊とか洒落になっていない。


「アンジェが頻繁に求めるから、思っている以上に体力消耗してるんじゃないのぉ?」


「さっ、最近は4、5日に一度くらいで我慢していますわ! 早百合もお仕事がありますもの!」


 おーい、プライバシーすぎる情報だよー。

 プライベートすぎる話をさらっと雑談の中に織り交ぜないで!

 夜の回数とか頻度の話をなぜ当たり前のようにしているの!?

 今の発言で「前は毎日エッチな事してた」のバレバレじゃないのさ!


 気を使ってくれてるようで、全く使えてないからねマイハニー!?


「もう私が疲れてるって事でいいから、この話題はおしまい!」


 これ以上話を続けさせると、更にクリティカルな私の情報が漏れそうだ。

 私は受け取った改造制服を持って、アンジェの手を引きながら足早に店を去る事にした。



 ・・・・・・・・・・・・ぞわり。



 と、店を出た辺りでまた違和感というか、寒気の様なものを感じる。

 何だろうさっきから、凄く気持ちが悪い。


「どうか・・・・・・しましたの?」


 流石に私の様子がおかしい事に気が付いたアンジェが、心配そうな顔でこちらを見つめている。


「―――ううん。何か寒気がしただけ。風邪でもひいちゃったかなぁ。さ、帰ろう帰ろう」


 未だに嫌な感じは残っているが、考えすぎても仕方が無い。

 アンジェを変に怖がらせる必要もないのだ。


 こういうのを「虫の知らせ」というのだろうか。

 何事も無ければ良いのだけれど。




******




 夜の帳。時間的には丑三つ時と呼ばれる頃。

 私は夜の街道を一人歩いていた。


「ぬぬぬ・・・・・・まさか大事な財布を落とすとか何やってんの私・・・・・・」


 アンジェと家に戻り、夕食後、一緒にお風呂に入って、一緒のベッドに入って、まぁ色々にゃんにゃんした後。

 数回にゃんにゃんした後。


 数日振りの充実した倦怠感を纏いながら、明日の準備だけしようと手荷物のチェックを始めて、私は自分の財布が無い事に気が付いた。


「◎△$♪×¥●&%#?!」


「ど、どうかされましたの!?」


 思わず出てしまった変な声にアンジェが目を覚ましてしまう。


 起こしてしまったついでなので、彼女にも今日の記憶を色々と辿ってもらい、少なくともカトリーヌさんの店では財布を持っていたという所までは思い出した。


「となると、お店から戻ってくる道中で落とした可能性が高いですわね・・・・・・」


 誰かが拾って警備さんやギルドに届けてくれている可能性。

 平和な日本ならばまだしも、この世界で財布を拾って親切に届けてもらえる可能性は低い。

 全財産ではないにしろ、今日はそれなりの金額を入れてあったので尚更である。


 アンジェには「夜の一人歩きは危険ですわ」と止められたが、これでも一応ハンターでございます。

 自分の身くらい守れるよと言い残し、私は念のため制服とマトバちゃんを装備して現在財布の捜索中というわけである。


「おーい、お財布ちゃん。どこよー、出ておいでよー・・・・・・」


 落とした財布に音声認識機能なんて備わっていないのだが、こう、気持ちの問題である。

 無くした財布をトレースできる機能とか開発したら一角千金になりそうだなとか、逞しくも逃避気味にそんな事を考えていた時。


「―――え?」


 突然背中に強烈な違和感を感じた。


「―――――――――え?」


 そのまま自分の視界がグラリと揺れて下がっていく。


 何が起こったのか分からない。

 いや分かっている、これはあれだ、痛みだ。

 背中から身体の内側にかけて、鈍く、強烈な痛みが走っている。


「―――なん―――なに―――が」


 状況は未だ理解できていない。

 背中に痛みがあるという事は、考えられるのは何らかの攻撃を受けたのだろうという事。

 

 だが、誰が? いつの間に? どうやって?

 思考は相変わらず纏まらないまま、どんどん意識だけが混乱していく。


「―――うえっ・・・・・・目が・・・・・」


 突如自分の視界が、それも左目側だけがグルグルとすさまじい速度で回転し始める。


 グワリ、グワリと。

 グルン、グルンと。


 回る、回る、回る、回る。

 廻る、廻る、廻る、廻る。

 周る、周る、周る、周る。


 回る回る回る回る回る回る

 廻る廻る廻る廻る廻る廻る

 周る周る周る周る周る周る


 回回回回回回回回回回回回

 廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻

 周周周周周周周周周周周周

 回回回回回回回回回回回回

 廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻廻

 周周周周周周周周周周周周


 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周

 回廻周回廻周回廻周回廻周


 どれくらい回転する世界を見せられていたのだろう。

 時間の感覚が全く分からなくなるほどに廻る。


 ―――やがて目の前が弧を描いた光の渦の様な物で埋め尽くされ。

 

 私の意識はそこで「ブツリ」と途切れた。

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