微睡みの中

 あるところに、大きな大きな竜の死骸が一つと、血に濡れた子供と傷だらけの子供が一人ずついた。そして、片方がもう片方に膝枕をしながら微睡む意識の中で話をした。


「―――ねぇ、リアム………?」


「―――どーした」


「―――感情が失くなっても……私と一緒に居てくれる?」


「もちろん」


「―――そう、それじゃ……おやすみなさい……」


「うん、おやすみ……」

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竜と感情 アイスティー @optimistically

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