第4話ようこそジャパリパークへ!

…僕はパンフレットを、見た。


「何だ…これ?」


パンフレットには建物やイベントのことがぎっしりと書かれてあった。まず、遊園地やホテルだ。これは母さんに聞いた、でもこれからである。警察署に病院や公園に町、ファミレスとか本屋などが書かれてあった。そして駄菓子屋に映画館、なんとリサイクルショップまで!イベントもあるけどやけに豪華だ。ヒーローショーや落語、紙芝居に祭りとか料理対決とかある。来月には笑点が来るらしい。すごいなジャパリパーク。まるでひとつの街じゃないか。


「どこ行こうかなー…ん?けもキャッスル?」


けもキャッスル…聞いたことがあるぞ。たしか地元のニュース番組でレポートに行ってた所だ。


「へーあそこかーでも今日は良いなー」


そう思い歩いていると、お土産屋とかある市場にたどり着いていた。見ると、猫耳を付けた女の子がギターを弾いている。


(か、かわいい)

「…ボクに何か用ですか?」

「あ!ご、ごめん」

「別にいいんですが」

「ごめんね…僕、もう行くね…」

「待ってください、貴方は誰ですか?」

「僕?僕は(名前)さ」

「ほーじゃあここで1曲歌います」

「まって!まだ君の名前聞いてないよ!?」

「お?そういえばそうでしたね。マイケルニャクソンことスナネコです」

「スナネコ?あの動物の?」

「そうです」


すると彼女は耳をピコピコ動かし始めた。


「うわ!耳が動いた!?」

「変ですか?」

「いや…別に」


僕は思い出した、アニマルガールやフレンズと書き込みなどを。


「それでは歌います。ぼくのフレンド」


彼女はさっきよりも別人のような声で歌い出した。とても可愛い声だった。知らないあいだに、周りには人やフレンズ…なのかな?とにかく彼女と同じように耳がある女の子たちとか集まっていた。そして歌い終わり、拍手が巻き起こった。


「おーどーもどーも」

「すごいよスナネコちゃん!」

「はい」

(あれ?)


すると後ろにいたフレンズたちが言っていた


「あららー飽きちゃったのね」

「飽きやすいもんねーあの子」


そうだったのか…と思いつつ彼女はあるものを渡してきた。


「これは僕の家の写真です。良かったら遊びに来てください」

「ありがとう!」

「それじゃあ」

「ありがとうスナネコちゃん」

「ぜひ来てくださいね」


そう言ってどこかへ向かって行った。あ…昼ごはん食うのまだだった!

こうして、昼が過ぎようとしていた。

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