暇二節(ひまつぶし) 3

「とりあえずこれだけあれば一晩過ごせるかな」


 俺達は半日かけて集めた、薪と布団代わりの綺麗な葉っぱ、枕用の綺麗な石、そして食料用に捕まえた蛇と名前も知らない山菜が沢山、運よく捕まえた野ウサギが一羽を並べる。


「……こうして並べてみると、なんとも寂しいというか、もの悲しい感じがしますね」

「確かに質素でひもじいけど、これでも無いよりはましだからね」


 まぁこれでアトリが耐えきれなさそうなら、強制帰還すればいいか。


 俺は火打石を擦って集めた松の葉に火を着けると、手順通りに大きな薪へと火を移していく。

 あっという間に焚き火の出来上がりである。


「手際いいですね」

「まぁね」


 昔取った杵柄の話はしないでおく。


「さて、どの山菜が食べられるかな」


 鍋が無いために灰汁抜きができないので、一つずつ口に含んで毒性の有無を確かめるしかない。

まぁキノコと違ってカビとかの細菌性の毒ではないから、致命的な毒はないと思うけど。


「毒味って分かるものなんですか?」

「野生を鍛えると本能が教えてくれるようになるからね、まぁほとんど勘だけど」


 舌が痺れたり、独特の渋みがあったりすると大体体調を崩す原因になるのだけど。


「これとこれは生でもいけるやつ、これとこれは炙ればいけるかもしれないやつ、残りは全部燃やして虫除けに使おう」

「あれだけ集めたのに、食べられるのたったこれだけなんですか……」

「まぁお腹に入るだけましだよ、これがなかったらワームとか蜂とかバッタ捕まえないといけなかった訳だし」

「そ、そんなものを食べていたんですか、お兄ちゃんは……」


 俺の発言にとてつもないカルチャーショックを受けているみたいだけれど、できればアトリにも同じ域にまで達して貰いたい。

 昆虫食を悪食や雑食と見なす人間がいるけれど、昔は普通に食べられていて、今でも世界のどこかには普通に食べる文化がある。


 結局は食わず嫌いであって、虫を食べられるようになれば、人としての固定観念を破壊し、心を一つ上の段階まで成長させられる。

 「腹に入れば一緒」と「必要とあればなんでもする」の心構えができれば、大抵どんな環境でも生きていける。

 アトリにとって、このサバイバルが修羅場として今後の生活で活きるようにしたい。


「まぁお腹が空いたら味覚なんて気にならないしね、ほら、食べてみて」


 俺はアトリに薬草っぽい草を渡した。


「苦い……でもなぜでしょう、噛むと力が湧いてくる感じがします」

「人は結局、どれだけ立派な誇りや大義名分を持っていても、腹が減っては戦はできない、こっちが真理だからね」


 昼間歩き回らせたから、限界まで消耗していたのだろう、アトリはもりもりと苦味しかない草を口に詰め込む。


「げほっ、げほっ、んんっ、けほっ……けほっ」


 慌てて草を詰め込んで喉が乾いたのかアトリはむせかえるが、今回は魔法の使用を制限すると決めたので、時計塔登頂の時のように水差しは出して上げない。

 俺は噎せ続けて助けを求めているアトリをお姫様抱っこすると、一キロ先にある清流の湧き水の所まで全力疾走する。

 真っ暗で足場の悪い山道を、爪先だけの着地によって軽快に踏み込んで、あっという間に湧き水の所までアトリを配達した。


「ごくごく……ぷはぁ、生き返りました、こんなに甘い水を飲んだのは初めてです……」

「そう……あまり飲み過ぎないようにね、生水はばい菌だらけだからお腹壊しやすいし」


 アトリはそれでも喉の乾きと苦味に蝕まれた不快感を我慢できないのか、一度口を濯いだ後に自制せずにがぶ飲みしていた。


「……水でお腹を膨らませるのもありかもしれません、一晩なら、これで耐えしのげる筈です」

「……別にそれでもいいけど、夜中にトイレに行きたくなっても、一人で行ってよね」

「……!、今肝心な事に気づいてしまいました、これ、トイレどうすればいいんですか!?」


 何やら切迫したような表情をしているが、別に誰が見ているわけでもないし気にするものでもないだろう。


「そこらへんで適当にすればいいよ」

「そんなの無理ですからー!!!」


 ボコォ


 アトリの乙女としての意地が普段からは有り得ないほどの破壊力を創造し、俺の腹筋に鉄槌となって突き刺さった。


「げ、げふぅ」


 流石にその一撃で俺もアトリに女の子を捨てさせるほどの要求をするのは酷かと目を覚まして一つ妥協することにする。


「分かったよ、トイレだけは俺が魔法でちゃんとしたの作るから、今回だけだからね、魔法使うのは」

「ちゃんと個室で、夜でも明るい奴にしてくださいよ!」

「わかったわかった、俺に作れる最高のトイレを作ってあげるから」


 こういうのはさがというのだろうか、もの作りに関しては何であっても手を抜けない性格をしているのである。


 拠点に戻った俺は早速トイレ作りに励み、アトリは焚き火にあたりながらそれを見ていた。

 先ずは四次元に収納していたスコップを取り出すと、ボックストイレ大に土を盛り、物質変化の魔法でプラスチック製の個室を作る。


「後は中を拘るだけか」


 装飾は学院に劣らないレベルにするとなると手間がかかるな。

 ちょっと休憩しようとアトリの側によると。


 くう~。


 可愛らしいうめきが聞こえた。


「……っ」


 アトリは恥ずかしそうに顔を伏せるが。


「心配しなくても、お腹がなるのはお腹が空いたからじゃなくて、胃が食べたものを消化しているからだから、無理して食べる必要はないよ」


 まぁ食った後にすぐお腹がなるというのも珍しいけど、ストレスがそうさせているのだろう。

 さっき水だけで凌ぐといっていたのでちょっと意地悪してみることにする。


「え、お腹が鳴るのはお腹が空いてるからじゃないんですか?」

「うん、アトリはさっき水をがぶ飲みしていてお腹にガスが出来やすい状態になってるから、それがおならやげっぷの代わりに音が鳴ってるだけだよ」

「……解消法方は?」

「トイレして、満腹にならないくらいによく噛んで食べる事かな」


「くっ、結局食べなくちゃいけないんですね……」


 アトリは乙女の威信にかけておならとげっぷはしたくないのか、折角口を濯いだ後にも関わらず、草をむしゃむしゃと無心でむさぼる。


「お、蛇は食べ頃みたいだね、さ、おあがり」

俺はこんがり焼けた串にさして丸焼きにしただけの蛇を手渡す。


「結構です、私にはこの草があるので」


 アトリは苦味がきついのか涙目になりながら草を頬張り続けているが。


「まぁまぁ、一口だけでも、何事も経験してみないと分からないよ」


 俺は蛇の肉を一口頬張ってアトリに食べられる事をアピールする。


「うん、おいしい、さ、アトリも一口」


 アトリを甘やかす時だけに使う百%営業スマイルにてアトリを促す。

 それでもアトリは嫌嫌と渋っているので、渋々俺は事にした。


「じゃあアトリは目を瞑ってて、俺がアトリの口まで運ぶから」

「え、それって……」


 目を輝かせるアトリをよそに俺はアトリの背後で胡座をかいて、その上にアトリを座らせた。

 目を閉じて待ち構えるアトリの口元に蛇肉を近づける。


「はい、アトリ、そのまま小さく噛んでごらん」


 アトリの唇に、蛇肉の腹が触れるがアトリは尚も口を開こうとしない。

俺は心の中でため息を一つつくと、もう一段階妥協ラインを下げた。


 俺はアトリの目を串を持ってない左手でふさぎながら、耳元に口を近づけて囁いた。


「アトリ、口を開けて」

「あっ、お兄ちゃん……」


 くすぐったそうにアトリが悶えるが、正直蛇肉食わせる為だけにここまでするのは俺だって恥ずかしいのである。


「匂いをかいでごらん、おいしそうな匂い、食べられそうな匂いでしょ」


 蛇肉の焼けた香ばしい匂いは、食欲を刺激するのに十分だ。


「で、でも、蛇なんて……」

「一回だけ、一回だけだから、ね?」

「でも……やっぱり、蛇は嫌ぁ」


 正直ここまでやってだめならアトリの口に無理矢理ねじ込んでしまいたいくらいだけど、それやろうとすると命令コマンドで逆襲されるからなぁ。

どうしたらいいんだろ。

 というか、早く食べないと冷めちゃうし。

 はぁ……めんどくさ。


「アトリ……はむ」

「ひゃわん、いきなり耳舐めないでください」

「ごめんごめん、アトリの耳がとてつもなく美味しそうだったから」


 そう言うとアトリは照れながらいつもの調子で言った。


「べ、別にお兄ちゃんだったら、どこを食べられてもいいですけどね!」


 こんな時でも自己主張を忘れない安定のブラコン属性だなぁ。


「……俺もね、アトリにこれを食べて欲しいの」

「ええと、それはちょっと……」

「アトリの為を思って完璧な火加減で焼いて、アトリに食べて欲しくて作ったの!」


 アトリの煮え切らない態度に我慢できなくなった俺は半ギレで対抗することにした。


「それなのに一口も食べて貰えない俺の気持ちがアトリには分かる!」


 若干のイライラをこれ以上膨らませても埒が開かないと思い軽く発散しておく。

 この流れだとアトリも逆ギレして収拾つかなくなりそうかと思ったが。


「じゃあもしもお兄ちゃんに、私がお兄ちゃんの為に準備して、お兄ちゃんの為に作っただったら、お兄ちゃんは一口だけなら食べてくれるんですか?」


 なんて反撃のクロスカウンターを貰ってしまった。


「……誰もいない南の島で、満天の星空を眺めながら、永遠の愛を誓ってくれるなら考えてもいい」

「なんですかその要望、妹にするにはどう考えてもハードル高過ぎですよ」


 確かに自分でもどうかと思う条件だけど、昔はこんなプラトニックかつ退廃的でロマンチックなシチュエーションに憧れてたんだよなぁ。


「アトリの前提が前提だから、これでもまだ優しい方だよ」

「……まぁいいですよ、誰もいない南の島は、島を占拠した後に島民を移民させればいいだけですし、星空と永遠の愛なんて直ぐ用意できます」


「あ、言い忘れたけど星空はハレー彗星が見える時で、永遠の愛は証として百カラットのダイヤに相当する貴重品をくれないとダメだからね」

「ちょっ、後からハードル上げるのずるいですよ、それにハレー彗星ってなんですか!」


 百年位に一回しかこない彗星だけど、言ったら怒られるし、そもそもこの世界には存在しないか。


「はい、これで俺とアトリの契約成立、アトリは俺の願いを叶える代わりに俺はアトリの願いを叶えるこれで公平、オーケ?」

「えっ、どの辺が公平なのか意味不明なんですけど……はぐう」


俺はアトリの口に蛇肉を無理矢理加えさせた。


「ほらほら、一口だけでいいからちゃんと咥え込んでほら」


 アトリも会話して空腹感が募ったのか抵抗せず受け入れる。


「はむ、変な食感……あれ……」


 咀嚼を終えたアトリはごくりと喉を鳴らして蛇肉を飲み込んだ。


「もう一口、食べてみようか」


 俺は再びアトリの口元に蛇肉を近づけて食べるように促す。

 アトリは今度は自分から蛇肉をついばんだ。


「おいしいようなそうでないような、でもちゃんと味付けすれば美味しくなりそうな……」


 アトリはそのまま吟味するように蛇肉を少しずつ啄んでいく。

 そして……。


「ごくん……お兄ちゃん?」

「おめでとうアトリ……完食だ」


 俺は目隠しした左手を解いてやる。


「嘘、全部……食べちゃった」


 残ったのは串に刺さった頭と尻尾だけ、アトリは蛇肉の全てを余すことなく完食したのである。


「美味しかった?」

「分かりません、なんとも不思議な、独特な感じの淡白な味わいでした……」

「じゃあ、また食べてみたい?」

「自分からは絶対食べないですけど、出されたなら、食べてしまいそうです」

「おめでとうアトリ、今君は新しい世界の扉を開いた」

「その扉を開いてよかったのか甚だ疑問ですけど……」

「この世界に知らなくてよかった事なんて自分の寿命以外にあるわけ無いでしょ」

「そういうもんですかね……」

「そういうもんだよ」


 俺はアトリの頭を撫でてよしよしと甘やかしてあげた。

 偉いぞとかアトリはやればできる子だと、いっぱい褒めながら甘やかしてあげた。

 こうやって試練を乗り越えればご褒美が貰えることをちゃんと刷り込ませるのは、今後の教育をしていく上でとても重要だ。


「さて、それじゃあメインデイッシュにしようか」

俺は蔓で縛った野ウサギを取り出す。

「……私、もうお腹いっぱいなんですけど、それに今はうさちゃんの命を奪ってまでお腹を満たしたくありません」

「わざわざアトリが食べたいって言うから罠まで作って捕まえたのに……」

「お兄ちゃんの魂胆は分かってます、私の目の前でうさちゃんを絞め殺すか、私にうさちゃんを絞め殺すかさせて、うさちゃんの命を背負わせようとしているんでしょう」

「背負わせるなんて大げさだなぁ、別に普段から鳥や牛や豚の肉いっぱい食べてるんだし、兎一匹くらいで何も変わらないでしょ」

「私、知ってますから、しんどい事をそうやって簡単そうに説明して、私をその気させてようって言うのがお兄ちゃんの手口だってこと!」


 ……ちっ、流石に何度も同じ手管で操れる程、馬鹿じゃないか。

 まぁいい、今日はここまでにしておこう、あまり一度に色々な教訓を教えてもアトリの頭じゃ直ぐ忘れてしまうだろうし。


 でも欲を言えばやっぱりサバイバルの本質は命を食べる事だって事を実感で知って欲しかった。


「人聞きの悪いこと言わないでよ、俺はアトリの言葉でアトリの為にウサギを捕まえたのに、それをそんな風にいうなんて勝手を通り越して傍若無人だよ」

「今回に限っては勝手さ加減ならお兄ちゃんがダントツだと思うんですけど……」

「それがアトリの普段だってことに気づいてほしい、まぁいいや、アトリが食べないなら、俺が食べるよ」


 草と蛇をアトリが食べたので、残りはウサギしかない。

 まぁ俺の体は断食に慣れてるから、食べなくても二、三日は動けるんだけど。

 俺はウサギに心臓麻痺の魔法をかけると、そのまま丸焼きにした。


「魔法は使わないんじゃ無かったんですか?」


 俺がうさちゃんを手にかけなかったことを追及されるが、俺だって動物の命を慈しむ気持ちはあるのだ。


「別に、無理して自分の手を汚す必要は無いでしょ、この世界には魔法があるんだから」


 まぁアトリの目の前で解体ショーを始めてもよかったけど、余り時間かけるとトイレ作る時間が無くなるし、今日はこの方法が最適だったのだ。


「……はぁ、私も何か魔法が使えたら、こんな所でももっと快適に過ごせるんですかね」


 魔法の使えないアトリはそんな風に無聊をかこつ。


「今日は不便を楽しみに来たんだから、快適さを求めるのは本旨に反するかな」

「不便を楽しむ?」

「人の一生は重荷を背負うて遠き道を往くがごとし、急ぐべからず、不自由を常と思えば不足なし……天下人の言葉だよ」


 俺の好きな徳川家康の名言である。

 日本の戦国時代は殆どが中国の戦国時代の模倣に思えるが、信長と秀吉と家康の、天下人の生き様だけは、古典を凌駕して鮮烈だ。


「不自由を常って、どんな恵まれない人生を送ったらそんな風に思えるんですか……」


 だけどそんな俺の憧憬は全く伝わらない。

 まぁ貴族の娘さんの胸には響かんよな。


「人生は長いんだから、今に満たされようって考えがせっかちで傲慢なんだよ、不便でもいいじゃない」

「そう言ってる割にはお兄ちゃんが誰より生き急いでいるように見えますけどね……」

「時間もお金も、あったらあるだけ使いたくなるのは人間の性だから」


 特に貧乏人ほど、節制ができないのだろう。

 少ないものほど有効に使いたいという感情が強くなる訳だし。


「矛盾してますよ……でも、言いたいことは何となく分かりました」

「アトリは何も背負って無いんだし、不自由な時でもスキップしながら進めばいい」

「いいえ私は、不自由で重たいお兄ちゃんを後ろから支えて歩けるようになろうと思います」

「別に俺は何も背負ってないけどね」

「こんなに性格がひねくれてるお兄ちゃんだったら、勝手に背負い込んでいくに決まっていますから」


 何の能力も持たない癖に、こういう時は分かったような事をいって、俺を見守ろうとしてくる。

 これが、血の繋がりの無い彼女が、俺とという事なんだろう。


「じゃあ最低限、自給自足で一ヶ月くらいは生きられるようになってね」


「なんでお兄ちゃんは私にサバイバルばっかり要求するんですか!そこはお兄ちゃんが面倒見てくださいよ!」


 ……だってアトリの生活力が無さすぎて世話しないと心配過ぎてお荷物だし。

 自立できない相手を側に置いてたら自滅するしかないじゃん。

 だからアトリには少しでも自立して、自活して貰いたい所だけど。

 でもアトリの我が儘に順応して、理不尽を突きつけられることをむしろ楽しいと思ってしまっている自分の適応力が憎いと共に、アトリにはポンコツのアトリのままでいて欲しいと思っている自分もいるのであった。


「……いつも面倒を見るのは無理だから、最低限の基準は満たして欲しいの」


 結論、適応力を高めすぎると、逆に災難に遭う確率が上がる。


 ……まぁそれでも楽しんだもん勝ちだよね。

俺はどんな逆境や理不尽さえも楽しんで解決に向かって取り組めるのであった。


「嫌です、私はお兄ちゃんを監視して、手綱を握る役割だけで手一杯ですから、他は全部お兄ちゃんが何とかしてください!」


 ……ほんと、正反対といっても過言ではないくらい思考が違うなぁ。

 俺は平行線になった議論がいつか交点を持つ事を未来に託して、その場は適当に相槌を打った。


 そしてアトリがドン引きしてるのを横目に、丸焼きにしたうさちゃんを丸かじりして完食するのであった。

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