第69話 適材適所

★25達成記念キャンペーン!!


この度は本作を御愛読頂き誠にありがとうございます。

つきましては、読書の皆様方への日頃の感謝を込めてキャンペーンを開催いたします。

「べっ、別に読む作品を間違えただけだし!」という誤愛読者の皆様におかれましても例外なく対象とさせて頂きますのでこれからもどうかよろしくお願いいたします。


~キャンペーン詳細~

①全ユーザーにサンドスター結晶250個をプレゼント!

②スペシャルガチャにて現在イベント特効(全ステータス×1.5)付き SSR[憧れへの第一歩]アノン の排出率アップ!

③バランス調整

一部キャラクターのステータスを強化!

対象キャラクター及び修正内容は以下の通りです


SR[ギガンティック・アンローダー]ラッキービースト

修正前:HP 625

修正後:HP 1250


UR[バランスブレイカー]リン

修正前:HP500兆

    ATK 300億

修正後:HP6000那由多

    ATK 3600恒河沙


※表示限界オーバーの為、ステータス画面では9999+と表示されます


UR[衣装交換]コウテイ&キンシコウ

衣装の食い込み具合と肌の露出面積をアップ!


※ステータス画面のイラスト設定から従来通りのイラストに戻すこともできます



強くなったフレンズ達と共にゆるーい冒険本編をどうぞお楽しみください





    *




知らない天井――などというものはなく、どこまでも広がる空。

視界に入って来たのは、大きな木と白い壁、それらだけに日差しから守られている本棚であった。

本が傷まないか見るたびに不安になるこの光景は、よく知る図書館のものである。

思うように動かせない身体を焦れったく感じながら、ただ退屈な景色を見ているだけだった。

何故こんな状況になっているのか、少し時間を巻き戻してみよう。



~数十分前~


「いつまで続けるつもりなのですか。

そろそろ、おやつの時間なのです」


「さっさと何か用意するのです」


アイドルに最適な衣装イベント特効の力を借り、歌と踊りを続けていたアノンに2人の妨害が入った。

仕方なく調理場に向かうが、その足取りは重かった。


フラフラしながらもなんとか調理自体は終えることが出来た。……本当に終えただけだったが。


「お待たせ......しましたぁ......!」


調子に乗って本来以上の力を出し続けたせいで動くのも辛そうである。

そんな中、差し出された間食の内容は――


熱々の小麦ジュースとキンキンに冷えた焼き鳥っ……!!

ありがたくねぇ……!

犯罪的だ……不味すぎるっ……!


集中力を欠いたという次元を超えた失敗。

色々と毒されてきた読書の皆様なら原因にお気付きだろう。

普段の服装より現在のアイドル衣装の方が料理スキルが低いのである。

不向きな作業で疲労は加速し、床で横になった数十分後に冒頭に至るという訳だ。


そして、悲劇はこれだけでは終わらない。


「ぼく達が居るのに何でアノンちゃんに無理させたんですか?

ちゃんと説明してくださいね?」


この日、表面上は笑顔のかばんに正座させられる博士と、サーバルを相手に本気の狩りごっこをさせられる助手の姿が目撃されたとか。

助手、逃げて! 超逃げて!!

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