第66話 わかるー
~楽屋トーク~
「アミメキリンって推理小説に出てくるような探偵とはイメージ全然違うよな?」
「推理小説なんて読まないのに何言ってるんですか、イワビーさん」
「ジェーンこそ最近読んでるのは恋愛物ばっかりだろ?
ま、確かに俺が読んだ本なんか『統治二論』ぐらいだけどな」
「それってジョン・ロックの著書だよねー?」
「なんでそういうことだけ詳しいんだよ!?」
*
アミメキリンの名推理(?)により無事に事件は解決し、ライブも予定通り行われることになった。
ちなみに事件の真相はというと、設備の点検を終えたマーゲイが近くに居たコウテイの生足を直視したことが原因である。
その場では堪えたものの、数分後に鼻血を出して倒れてしまった。
コウテイがマーゲイに鼻血を出させた犯人とも言えるし、マーゲイがコウテイを如何わしい目で見た犯人とも言える何とも微妙な事件である。
むしろ、マーゲイからしてみれば願ったり叶ったりで、コウテイとしても見られるのは結構好きなのでWin-Winなのかもしれない。
事実、後に尾を引くような事もなく、普段通りのパフォーマンスでライブを成功させた。
「凄かった……!私もあんな風になれたらなぁ……」
最前列で目をキラキラ輝かせライブを見ていたアノン。
憧れと諦めが混ざり合う複雑な心境を、どうしても隠し切れなかった。
そして、憧れが混ざっている以上は諦め切れない。
ここから、内気な少女が理想の自分を目指す笑いあり涙ありの壮大な物語が始まる――
……そんな予定でしたがプロットがヤギに食べられたのでゆるーい感じで進行していきます。
PPPを見て行動を起こした者は他にも居た。
「聞いて欲しいのだ!フェネック」
「んー?」
「いいこと思いついたのだ!」
「なーにー?」
「アライさんは、人気者になるのだー!」
「そだねー」
※特にオチは無いので『何でも言うことを聞いてくれるフェネック』を聞いてお楽しみください。←今回のゆるーいポイント
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