第63話 神JapariTuberクッキングアイドルハンター狩猟豹
※今回アノンはお休みです。
大丈夫、太って飛べなくなったりしないよ!
*
やっほー!元気にしてるー?
皆のアイドル、リンでーす♪
今誰か「あざと過ぎる」って言わなかった?
あ、なーんだ。「アザトース」って言っただけかぁー。
……いや、騙されないよ?
いくら昔仲が良かったからって唐突に名前が出て来るのはおかしいでしょ!!
ふぅ……、モノローグにしては声張り過ぎておなかすいちゃったよ。
サクッと用事を済ませて帰ったら、ごはんにしよっと。
「はい、ということで私は今、砂漠地方に来てまーす」
セーバル用にじゃぱりまんを確保した後、自分用の食材を確保しに来ている。
目的は世界中に10個しか同時に存在出来ないという伝説の
特徴は全ての針を集約したかのような極太の針。
そして、サボテンに触れようとするものに反応し、針が瞬時に移動する危険な性質を持っている。
捕獲レベルでいえば10と控えめだが見つける事そのものが困難――
「あ、コレだね。なんかこの辺にある気がしたんだよね」
こんなん
サボテンの針を楽々と掴み千切って投げる。
針は大きな弧を描き、遠くへと飛んで行く。
パッカーン
針が飛んで行った方向から音が聞こえた。
……一体何リアンに当たったのだろうか。
偶然って凄いなー(棒読み)
*
「ただいまー!
いやー、何でか分からないけど平和で良かったぁ……。
今の私って戦闘能力皆無だからホントに助かったよ」
火山に戻り、フィルターの向こう側に行くと、待っていたセーバルに声をかける。
「おかえり」と、返事が返ってくるのを聞きながら、「はいこれ、ジャパまんだよ」と、じゃぱりまんを手渡す。
文字で説明すると食品偽装が行われたように見えるが、ここでのジャパまんとじゃぱりまんは同じ物を指している。若干ゃやこしい。
「さて、これから私の分の料理を作るんだけど……
セーバルちゃんも食べたかったら食べて良いからね?」
取り出した食材に向けられる視線を気にしつつ、調理を始めた。
「良く考えたらあんまりする事ないかも……
うーん、まずはこのサボテンをスザクちゃんから(無断で)借りた浄化の業火で焼いていくよー♪」
※大変危険な調理方法ですので実際に行う場合、専門家の監督下で行ってください。
「良い焼け具合になったら塩で味付けして完成だよ。
肩の高さぐらいからスタイリッシュに振ってね!」
シンプルな調理法でサボテンステーキを完成させると、次に炊きたてのごはんを
足りない肉類は出来合いの物で済ませるとして、汁物も完備。
実に健康的!
~本日の夕食~
主食――
主菜――グレートジャーキー
副菜――伝説のサボテンステーキ
汁物――神の味噌汁
味噌汁の製法、具材に関しては、神のみぞ知る――
――え?私のメイン回ダジャレで終わるの?
なんか嫌だなぁ……
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