第13話 ユータナトナ プレミテ
「もし良ければ……、ぼく達と一緒に旅をしませんか?」
何やら覚悟を決めたような表情のかばんちゃんが問いかけてくる。
「私は構わないよ 」
博士達の方に視線を動かすと、二人とも真剣な表情で頷いてくれた。
料理が食べられなくなるからといって引き留めたりしないみたい。
なんだかんだ言って、かばんちゃん達の事をちゃんと考えてくれてる。
流石は、島の長。略して、“ さすおさ ”。
……別に略す必要はないんだけどね。
「一応、次の目的地だけでも聞いておいても良いかな?
かばんちゃんのことだから何も考えずに誘った訳じゃないよね?」
「はい、まずは ‘ゆきやま’ に行こうと思ってます。
宿に二泊してから ‘みずべ’ に行けばPPPのライブに丁度良い頃合いかと……
どうですか?」
「なるほど、地図を見る限りでは遠回りだけどライブの日程的には丁度良さそうだね。
私は実際に行ったことない場所ばっかりだし、そのへんは任せるよ。
その代わり、と言ったらなんだけど寒さ対策ぐらいは私に任せて」
サーバルちゃんは寒いの苦手だろうし、念入りに用意しないとね。
としょかんにある使えそうな物を思い浮かべながら集め、バスに載せていく。
案外すぐに終わりそうだ。
ちゃんとした旅は初めてだし、案外ワクワクしちゃってる……のかな?
うん、きっとそうだよね。
――さあ、一歩踏み出そう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます